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第79話 誰の仕業?

 「あー、これはアクサの手下っぽいねー」


 班長が死体を見ながら言う。


 表面はなんとも思ってないように聞こえるけど、言葉の一つ一つに怒りを感じる気がする。


 「優希お姉ちゃん、アクサって何?」


 血花ちゃん……。

 班長、なんて言うのかな……?


 「ん? ああ、敵のことだよ。ちょっと酷いことをしてる霊でね、私が一番殺したい霊なの」

 「? 霊はみんな酷いことをしてるんじゃないの?」


 血花ちゃんは純粋な目で班長に訊く。


 「……そうだよね……霊はみんな酷いことをする……最低なやつらだよね……」


 班長は声のトーンを低くして、目を細くする。

 班長……?


 「はいはい、今は事件を解決することが優先」


 和生さんが手を叩いて、班長と血花ちゃんの間に入る。

 そして班長に訊いた。


 「優希、『アクサの手下』って言ってたけど、なんでそう思う?」

 「いや、この死に方……見覚えがあるし……」


 死に方に見覚えがある……?

 全部血まみれだし……、どこにでもありそうな死体だけど……。


 ……あ、普通死体なんか落ちてないけどね!


 「ま、とりあえず調べるか。それは私たちの仕事じゃないからね。死体処理班は呼んだ?」

 「もうここにいますよ」


 班長の後ろから男の人の声がする。

 白衣を着た数人の人がいた。


 なんか……前にも見た気がする……。


 「おお! 仕事早いですね!」

 「はい、それが仕事ですし」


 その人たちは死体に近づき、死体を触る。

 私も死んだらこんな風に触られるのかな……。


 「……アクサの手下っぽいですね」


 数秒死体を触ったあと、私たちに聞こえるギリギリの声で言った。

 みんな『アクサ』って存在を知ってる……。


 そんなに有名なのかな……。


 ……いや、みんなの大切な人もアクサに殺されたのかな……?


 「……みんな、作戦会議でもしようよ」


 班長はその場から高速移動をした。

 やっぱり怒ってるみたい……。


 そしてなんで誰もツッコまないの……?

 『死体触っただけでわかるの!?』とか一人くらいツッコむよね……。


 みんなも高速移動したので、私も高速移動した。







 「さ、今回はどんな感じにしますか」


 班長が血花ちゃんを背負ってみんなに言う。


 「作戦なんか考えたところで無意味だけどな」


 和生さんが壁によっかかりながら班長の言葉に返す。

 無意味なのかな……?


 「確かに。じゃあ『とりあえず気合でなんとかする』作戦ね」


 それじゃ、すぐに負ける気がするんだけど……。

 まぁ、私も霊と戦うのは慣れたし、頑張るか。

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