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第78話 大変なこと

 「柊菜ちゃん!」


 私がいつも通り学校に向かって歩いていると、後ろから誰かに名前を呼ばれる。

 この声……璃音ちゃんじゃないし……。


 そう思って振り返ると、血花ちゃんがいた。


 「大変! ちょっと来て!」


 血花ちゃんはそう言って私に背を向ける。

 そして走り出した。


 何があったんだろう……。

 私は血花ちゃんについて行った。







 「これ!」


 血花ちゃんがとある橋の前で止まる。

 さっき偽物の真気と話した場所だ。


 そこには、大量の人がいた。


 血花ちゃんが跳躍して、人の中に入る。

 私もそうした。


 人混みの中には3つの死体があった。

 みんな霊伐隊のハチマキを巻いている。


 その死体は全部血まみれだった。


 「さっき優希お姉ちゃんも呼んだんだけど……」

 「……私も霊伐隊に入ったばっかだし……。誰か呼ぶね」

 「その必要はないわよ」


 私の後ろからオネエみたいな声。

 この声……。


 「あらあら? アタクシのこと、忘れちゃった」

 「……テメェ……ふざけてる場合じゃないだろ……!」


 血花ちゃんが目の前にいる人に対して怒る。

 私たちの目の前には美魅さんがいた。


 「ふざけてる? アタクシふざけてないんだけど?」

 「その言葉がふざけてんだよ……!」


 ヤバい……血花ちゃんがガチギレする……。

 久しぶりに口が悪い血花ちゃん見たけど、やっぱり怖い……。


 「まぁまぁ怒んないの。これだから最近のガキは」

 「テメェもガキみたいなもんだろ……!」

 「ち、血花ちゃん……落ち着こ? 班長も来るかもしれないから」

 「…………」


 血花ちゃんは美魅さんから目をそらす。

 班長……来るかな……?


 「わお、これまた大変なことになったね」


 この声……。


 噂をしたら早速来た、班長。

 今は笑顔だ。


 血花ちゃんの前だから無理に笑ってるのかな……?


 「優希お姉ちゃん!」

 「血花ちゃん! 元気だった?」

 「うん!」

 「嘘つくなよ。『最近優希お姉ちゃんに会えない……』って言って泣いてたじゃねぇか」


 班長の後ろから和生さんが現れる。

 和生さんの言葉を聞いて、血花ちゃんの顔が赤くなる。


 「ちょっ、言わないでよ!」

 「なんでだよ? 事実じゃねぇか」

 「兄さん、そうやって血花をからかわない」


 今度は私の後ろから赫さんが現れる。


 「久しぶりですね、こうやって二つの班がそろうのは」

 「まぁ、全員いないけどね」


 班長が頬を人差し指で掻きながら言う。


 確かに今は真気たちがいない。

 ……琉璃さん……どうなったのかな……?


 片脚なくなっちゃったし、引退かな……?


 「とりあえず、今回の事件も解決しますか!」


 班長が元気にそう言って死体を眺めた。

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