第77話 起きた真気
「……んん……」
真気が目を覚ます。
ここは個人治療室。
そこで真気は寝ていた。
今の真気は傷が治っている。
彩希おばさんが真気のことをナイフで斬ったら、なんか真気が完治した。
どういう霊化なんだろう……。
なんとなく予想はできてるけど。
「柊菜……?」
真気は私の顔を見て起き上がろうとする。
特に痛いところがあるようには見えない。
ちなみにここにいるのは真気と私だけ。
「俺……どのくらい寝てた……?」
「30分くらいだと思う……」
私の返事に、真気はため息をつく。
そして立ち上がった。
「あのあと、大丈夫だったか?」
「うん……。特に変なことはなかった。それより、あいつ、なんなの? 真気に似てたけど……」
「わからねぇ。俺が――」
真気が言いかけているとき、『ドン』という音に遮られた。
班長がこの部屋に入ってきた。
でも班長の目がいつもの目じゃない。
いつもより怖い。
「……とうとう来たか……」
班長はそんな独り言を口にして、真気に近づく。
来た……?
「真気、大丈夫だった?」
「あ、ああ……。負けたけど……」
「まぁ、生きてるだけよかった」
班長はため息をつく。
何が起こってるんだろう……。
「話を聞いたよ、柊菜ちゃんから。突然真気に似た誰かが現れたんでしょ?」
「ああ。急に俺に斬りかかってきたんだ。そのときちょうど柊菜に会う時間で……、柊菜も巻き込んじまった……。悪い……」
「いや、私は大丈夫だよ」
てか、私が来てなかったらヤバかったよね……真気……。
「柊菜ちゃん、私が『アクサには3人の手下がいる』って言ったこと覚えてる?」
「はい……」
「その手下の可能性が出てきたよ」
! 手下……!
ってことは結構ヤバいことになってたよね……?
「今隊長とかが色々と調べてる。……でも多分アクサの手下だね。真気の身体を調べたけど、アクサのにおいがしたよ」
……真気の身体……調べたの……?
いつ……?
ってか、においでわかるの……?
班長……鼻いいのかな……?
「真気、どういう感じだった? 敵のことだけど」
「どんなことって……普通に『俺と似てるなー』くらいしか思わなかったし……」
それくらいしか思わないんだ……。
私が言えることじゃないけど。
月菜ちゃんたちに会ったとき『うわ、私に似てる』くらいしか思わなかったし……。
「ま、ありがとう。私はまだ色々と調べることがあるから」
班長がそう言い残し、部屋から出ていく。
また何か起こるのか……。
でも、目標に一歩近づいた……。
ギリギリ投稿できた……




