第7話 まさかの……
「え……ここですか……?」
私はとある学校を見ながら言う。
「うん、どうした?」
「いや……」
ここ……私の学校じゃん……。
ってことは私の学校で生徒が行方不明になるの!?
こわ!
聞いたことないんだけど!
「さ、中にレッツゴー!」
班長は腕をあげて元気に中に入る。
他のみんなも学校の中に入る。
「あ、どうも、こんにちは」
そう言ったのは校長。
必ず文の前に『あ』をつける人。
「こんにちは、早速詳しいことを教えてくれますか?」
班長が校長に質問する。
本当にさっきまでとは別人みたいだ……。
「あ、本当は夜の方がいいんですが……生徒の命が危ないので……」
いや、質問に答えてよ校長。
「あ、この学校では、月に1回の頻度で生徒が行方不明になるのです。霊の仕業かと思いまして……」
「そうですか、じゃあ夜に討伐します。でも一応、生徒を見張る必要が――」
「私が生徒を見張ります」
私はそう言った。
班長は少し目を細くして、他のみんなは少し驚いたようだ。
「私はこの学校の生徒です。授業を受けながら見張ることくらいはできます」
「……そっか、じゃあここは柊菜ちゃんに任せよっか。8時にまた来るね」
班長はそう言い、校長室から出ていく。
他のみんなも少し戸惑いながら出ていく。
「す、すみませーん……」
私は教室の扉をゆっくりと開ける。
うう……みんなの視線が……。
「……誰ですか?」
古文の先生が私を見ながら言う。
「えっと……坂田です……」
「坂田さん? 坂田さんは霊伐隊の方ではないですよ?」
いや、霊伐隊ですけど!?
まぁ、疑われてもおかしくないか……。
「そうだよ! 誰だよ、アンタ」
誰かがそう言う。
あのウザい男子だ……。
……本当はやりたくないけどやるか……。
「れ、霊伐隊からの命令です! 生徒を見張らせてください!」
私が大声で言うと、さすがの先生も黙り込んでしまう。
私はとりあえず後ろに立つ。
最初はみんな後ろをチラチラ見ていたが、しばらくするとそれはなくなった。
「柊菜ちゃん! かっこいいね!」
授業が終わった瞬間、璃音ちゃんが私に近づく。
「ハチマキ? それにミサンガも!」
「あっと……ありがとう……」
璃音ちゃんは目を輝かせて私のことを見ている。
このあとが大変だな……。
あとちょっとで戦闘シーンです! お待ちください!