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第69話 真っ暗な学校

 廊下は真っ暗になっていた。

 変な霧みたいのがかかってて、2メートル先も見えない。


 どうしよう……。


 私が安全を確かめるために、一人で廊下を行く?

 それじゃあ教室にいるみんなが危険になる。


 私がずっと教室の中にいるわけにもいかないし……。


 みんなで廊下に行く?

 危険すぎるな……。


 でもそれくらいしか思いつかない。

 よし、そうしよう。


 「みんな、廊下から逃げるよ」


 私がみんなに言うと、みんなは目を大きくしてかたまる。


 「はぁ!? バカじゃないの!? 外に霊がいたらどうするんだよ! 俺たち武器持ってないんだぞ!?」


 一人の男子生徒が騒ぐ。

 そんなに大声出す方が危険なのに……。


 霊に見つかったらどうするの?

 ちょっとおとなしくさせよ。


 「あのね、そうやって大声出すと、霊にバレちゃうよ?」

 「知らねぇよ! そこをどうにかするのがお前の仕事だろ!」


 出たよ、全部『お前の仕事だろ』って言う人。

 自分の命は自分で護れっつーの。


 でもそんなこと言ったら、私クビになりそうだし……。


 ……? 『自分の命は自分で護れ』……?

 じゃあそうさせよう。


 「じゃあ武器あげるから、ちょっとおとなしくしてて」

 「嘘つくなよ! 30人分くらいの武器があるのか? お前、刀くらいしかないだろ!」

 「大丈夫、今からつくるから」


 私は柊の花を30輪くらい出す。

 そして、それを全部氷の刀にした。


 ……そういえばまだ霊化、解除してなかったな……。

 まだ解除しなくていっか。


 「好きなのとって。結構冷たいけど我慢して」


 私の言葉に数人の生徒は、すぐに氷の刀をとる。

 その中には璃音ちゃんがいた。


 その目には恐怖があまりなかった。

 私のことを信用してくれてるのか……。


 それなら頑張らないと。


 「すぐに溶けないから安心して。何かあったらそれで護って」


 全員が氷の刀を持ったことを確認すると、私は廊下に出る。

 そして、隣のクラスの中を見る。


 誰もいない。


 空間転移したのは私たちだけなのかな……?

 とりあえず、昇降口から出よう。


 「みんな、昇降口から出るよ」


 私はなるべく小さい声でそう言って、歩いた。

 昇降口は1階にあって、ここは2階。


 奇跡的に階段に近い。

 このまま降りて大丈夫かな……?


 試しに1段降りる。

 ……何もないみたい……。


 よし、敵は攻撃してこなさそう。

 私はまた1段降りる。


 うん、変わってない。


 また1段。

 また1段。


 ……? あれ……?

 こんなに階段って長かったっけ……?


 いや、階段が増えてる!

 私が1段降りると1段増える。


 ……そういうタイプの敵か……。

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