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第59話 アイツが現れた

 私は少年に斬りかかる。

 少年は私が近づいても、なんともしない。


 ただ笑っている。


 『前は泣いて逃げてたけど、今日は怒ってるみたいだね』


 少年は手を前に出す。

 すると、私の首に何かが巻かれる。


 縄だ。


 「氷砕(ひょうさい)!」


 私の首に巻いてある縄が凍る。

 そして『パキン』と音を立てて砕け散った。


 『へェ、強くなったねェ』


 その瞬間、私の両足の裏に激痛が走る。

 大量の針で刺されたみたいだ。


 でも私は少年に斬りかかろうとする。


 『……マジで強くなったね』


 少年の顔から笑みが消える。

 余裕がなくなった……?


 『じゃあ僕も本気だそっかなァ』


 その瞬間、私の両腕に激痛が走った。

 私は体勢を崩し、倒れた。


 「柊菜!」


 真気が私の前に立ち、少年を睨む。

 すると、真気は私を背負う。


 「……! ……ヤバイやつだ……」


 真気がつぶやく。


 「霊化が使えない……」


 霊化が使えない……?


 「……本当だ……霊化の能力が使えない……」


 弘太さんも言う。

 霊化の能力が使えない……?

 私は使えたのに……?


 「……ヤバイね……この状況」


 私と真気の隣に班長が立つ。

 腕はない。


 「班長……大丈夫……なのか……?」

 「うん、私は大丈夫。確かに能力が使えない」


 私は使えてるよ……?

 現に私の能力で傷は治したし……。


 足に刺さってる針はそのままだけど。


 「アタシがいくわ!」


 壱の伍班の誰かが少年に向かう。


 『邪魔なやつだなァ』


 少年は機嫌が悪そうに言う。

 すると、少年に向かっていた壱の伍班の誰かの首が切れた。


 「プン!」


 パンが言う。

 すると、パン以外の壱の伍班全員の首が切断された。


 『邪魔なやつは死ぬべきだ』


 少年は私たちに近づく。


 私は少年の足元に大量の柊の花を出す。

 するとその柊の花は氷になり、少年の脚を凍らせた。


 『冷たいなァ、気持ちいくらいだ』


 少年はなんともない顔で凍ってる脚に触る。

 すると、少年の脚の氷が溶け始めた。


 マジでヤバイ……。

 やっと落ち着いてきた……。


 とにかくここは逃げなきゃ……。

 でもどうやって……?


 「遅れてごめん!」


 声が響く。

 私に似た声だ。


 すると、私と真気の前に髪が黄色の少女が現れた。

 顔は私に似ている。


 「君は……!」


 班長は新しく現れた少女を見て目を大きくする。


 「柊菜ちゃん、大丈夫!?」


 また私に似た声。

 今度は髪が赤い、私と似ている少女が現れる。


 『ほゥ、六花女神(ろっかめがみ)さんに会えるとは光栄だなァ』


 少年はニヤリと笑う。

 六花女神……?


 「そんなこと言ってる場合なの?」


 少年の後ろから声。

 そこには髪と目が黄色っぽい橙色の私と似た少女がいた。

 その少女は少年に斬りかかっている。


 あの子……最近見たような……。


 「ふぅ、間に合った」


 また私に似た声。

 今度は私の後ろに髪と目が緑色の少女。

 この少女も私に似ている。


 「みんな、さがってて」


 髪が黄色の少女が言う。


 「――私たちが戦うから」

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