表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/329

第56話 診察室へ

 「も〜、怖いわ〜」


 誰かが言う。

 うるさいなぁ……。


 「班長、今回はどの程度建物を壊していいんですか?」


 弘太さんがげっそりした表情で言う。

 疲れただろうな……。


 「えっとね……。『全壊オッケー』だって。真気の能力使えるね!」

 「どこがだよ……」


 ……あれ? 真気の能力って人形出す能力だよね……?

 班長の人形出して、班長の霊化使えば……。


 「俺の能力は『自分以外の、自分の名前の文字数と同じやつの人形を出す』能力だ。しかも、その人形の人の霊化は使えない」

 「ほへー、ご丁寧に説明まで……」


 ……確かに……。

 ってか自分と同じ名前の文字数の人は無理なんだ……。


 だから私とか琉璃さんの人形は出さないのか……。


 『……ミズノミユウキ……サン……。ゴバンノ……シンサツシツマデ……オネガイシマス……』


 どこからかそんな声が聞こえる。

 女の声だ。


 「あれれ? なんで私の名前知ってるの? 私って有名人だっけ?」


 班長は全然怖がってない。

 でも壱の伍班の人全員が悲鳴をあげている。


 「キャー! 怖いわ〜!」

 「ちょっと真気、全員のこと護りなさいよ!?」


 ……もうツッコむのが疲れた。


 「5番診察室ってあそこだよね?」


 班長が『5』と書かれた扉を指す。

 血まみれだった。


 「罠だと思うけど、みんなで行こう!」


 班長がそのドアに近づく。

 そしてドアを開けるかと思うと――


 ――ドアが粉々になった。


 「来ましたよー!」


 ……班長……?

 今霊化してなかったよね……?


 しかも班長の霊化の能力よくわかんないし……。


 「あ! アタシも行く!」


 パンも班長の後ろに並ぶ。


 「じゃあアタシも!」

 「アタシも!」


 ……気がついたら壱の伍班全員が班長の後ろに並ぶ。


 「……? 何もないな……」


 班長が言う。

 だから私も部屋の中を覗く。


 確かに何もない。

 ……! 何もない……!


 真っ暗で、床がない。


 「落ちなくてよかったよー。あぶな――」


 班長が言ってるときだった。

 班長がその場から消えた。


 そして私の後ろから、刃と刃が交わる音が響いた。

 振り向くと、班長が刀を持っていた。


 そして誰かの斬撃を防いでいた。

 白衣を着た女の人だ。


 その人は顔が血まみれで手にはメスを持っている。


 霊か……。


 「病院ハ……オ静カニ……!」

 「へー、病院でそんな物騒なの振り回さないほうがいいと思うけど?」


 班長が霊を蹴り上げる。

 すると霊は吹っ飛び、消えた。


 もういつ襲ってきてもおかしくない……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ