第54話 新しい助っ人、壱の伍班
「またまた任務だよー!」
翌日。
またお昼ごろに班長に呼ばれた。
そしてみんなが部屋で集まってたら班長が元気よく来た。
「今度も霊に取り憑かれた人だって! そして! 今日は助っ人がいます!」
助っ人……?
血花ちゃんとか……?
そのときドアが勢いよく開く。
……なんで毎回勢いよく開けるんだろう……。
今度は誰かなー……。
そう思ってドアを見る。
! すごい人たち……!
上半身裸、マッチョでサングラスかけた人たちが5人いた。
「さ! 自己紹介して!」
班長がニコニコ笑いながらその人たちを見る。
「じゃあアタシから」
赤いハチマキをした人が言う。
……口調が美魅さんに似てる……。
「アタシはパン」
へぇ……パン……。
「アタシはピン」
次の人が言う。
へぇ……ピン……。
「アタシはプン」
……プン……。
「アタシはペン」
……ってことは……。
「アタシはポン」
ですよねー。
すごい名前……芸名なのかな……?
「アタシたちは『壱の伍班』よ」
パンとかいう人がなぜか威張って言う。
……? あれ? 壱の伍班ってどこかで聞いたことある気がする……。
どこだっけ……。
……! 赫さんが言ってた!
着ぐるみの霊と戦ってたとき、『壱の伍班と協力しろ!』みたいなこと言ってた!
……え……赫さん……この人たちと協力しろって言ってたの……!?
この人たちと!?
「アタシたち、霊に取り憑かれた人と戦うの初めてなんだけど。何かコツとかある?」
「コツか……。全力で戦って、全力で戦うこと!」
……班長……。全力で戦うってことしか言ってない……。
それでもパンさんたちは満足そうにうなずく。
「じゃあアタシたちはいつも通り戦えばいいのね」
……また変な人たちと関わらなきゃいけないのか……。
こういう人たち苦手なんだよね……。
「……で? 現場はどこ?」
「廃病院だって。深夜に出たって情報があるから深夜に行くよー」
深夜の廃病院……。
なんでそんなホラーなところでホラーな時間なの……?
「じゃあ早速行ってみよ〜!」
班長がいつも通り元気よく部屋を出る。
パンさんたちも『行くわよ〜!』とか言って出た。
「……俺……ああいうやつ苦手だ……」
真気がボソッと言う。
よかった……私だけじゃないんだ……。
「……私も……」
「僕も……」
琉璃さんも……弘太さんも……。
よかった……みんな苦手なんだ……。
「……俺たちさ、本当にあいつらと共闘しなきゃいけないの……?」
「まぁ……今回だけだからさ、頑張ろ?」
私が真気の背中を叩いてなるべく元気に言う。
そして私たちは外に出た。




