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第52話 和生の霊化

 「よーし、覚悟しろよ」


 和生さんが右手で拳銃の形をつくる。

 それを敵に向ける。


 「(こう)


 すると、和生さんの右手の人差し指から本当の銃みたいに光線が出る。

 サングラスしてるけどめっちゃ眩しい。


 敵は目の部分を手でおさえる。

 今なら斬れる……!


 そう思って前に進もうとしたが、その前に和生さんが左手で拳銃の形をつくる。

 それも敵に向ける。


 「(ばく)


 すると、敵の周りが爆発する。

 ……これ……このビル壊れない……?


 「まだまだ終わりじゃねぇぜ? お前ら、動くなよ」


 和生さんが私と弘太さんに言う。

 まだまだ終わりじゃない……。


 班長の称号ある人ってこんくらい強いの……?


 「(らい)


 今度は和生さんの右手から雷のようなものが敵に向かう。

 それは敵に当たる。


 「(すい)


 今度は左手から水。


 「(らん)


 次は右手から風。

 敵は何も反撃できないまま和生さんの攻撃を喰らう。


 ……なんか敵がかわいそうに見えてきた……。

 ……気づいたら敵の右腕外れてるし……。


 「(ひょう)


 今度は両方の指から氷のような粒が出る。

 それは敵の胸に刺さる。


 敵は倒れた。


 「よーし、やっと死んだ」


 和生さんが腕をおろし、サングラスを外す。

 目が赤い。


 「お前らも外していいぞ?」


 私たちは黙ってサングラスを外す。


 「……! 真気たちは……!」


 今思い出した……。

 弘太さんはああ言ってたけど、本当に大丈夫かな……。


 「……な……!」


 ……? 声がする……。

 私はビルから下をのぞく。


 「柊菜! 終わったのか!?」


 真気と琉璃さんがいる……。

 でも二人は地面に落ちていない。


 途中で何かにぶら下がっている。

 ……赤い何か……。


 その赤い何かが紐みたいにつながっていて、二人の腰に巻き付いている。

 それはこの建物の中に向かって伸びている。


 ……あれって……花……?

 うん、絶対そうだ。


 あれは椿だ……。


 「ちょっ、早く助けてくれ!」

 「真気、そんな暴れないで。落ちる」


 真気はめっちゃ暴れてるのに琉璃さんはめっちゃ落ち着いてる。

 思っちゃいけないんだろうけど……面白い……。






 「…………」


 髪と目が赤い少女が真気と琉璃を遠くから見る。


 「あの二人も助けたんだ」


 その少女の後ろから、髪と目が黄色い少女が言う。


 「うん、だって柊菜ちゃんの仲間でしょ?」

 「そうみたいだけど……」

 「じゃあ助けるに決まってるじゃん。柊菜ちゃんだって仲間が死んじゃったら悲しいんだから」


 髪が赤い少女はニッコリと笑う。

 一方髪が黄色い少女は無表情だ。


 「それより、霊の取り憑きが活発になってる。早くどうにかしないと……」

 「それは私たちの担当じゃない。あの二人に任せよ?」


 髪が赤い少女はそう言い、歩き出した。

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