第51話 敵の強さ
「……あいつ、本気で殺していいやつですよね?」
真気が刀を抜きながら和生さんに訊く。
一方、急に現れた目のない人は私たちに向かってうなる。
「ああ、それと一つ覚えておけ」
和生さんも刀を抜く。
「つい最近、俺と優希が二人で、霊に取り憑かれた人間と戦った。結果は勝った。だが、優希は腎臓を負傷。俺は肋の骨が砕けた。なんとか回復できたが――」
和生さんが真気を見る。
それが和生さんの隙となった。
敵は和生さんに向かった。
その瞬間、和生さんが吹っ飛んだ。
そして和生さんがいたところに敵がいた。
……え……何……?
敵が和生さんを殴ったの……?
見えなかった……!
「柊菜!」
真気が叫ぶ。
その瞬間、私の目の前に敵が現れる。
私を殴ろうとしてる。
みんなが敵に斬りかかるが、間に合わなかった。
私のお腹を霊が殴る。
霊の腕は私の体内に入り、貫通する。
……でもこれで……!
「柊花之防氷」
私の髪が白くなる。
そして傷が治った。
……あ、待って、タイミング間違えたかも。
私のお腹の傷が塞がった。
でも敵の腕は私を貫通したまま……。
どうしよう……。
真気が敵の後方に回り、敵の首を斬ろうとする。
しかし、敵が真気に顔を向ける。
すると真気のお腹から血が吹き出て、真気は吹っ飛んだ。
そしてビルから落ちた。
私も敵の首を斬ろうとする。
しかし、敵は私のお腹から手を外す。
そして私を蹴り飛ばす。
私は一瞬で傷を治し、私の手から柊の花を出す。
それを敵に投げる。
すると、私と柊の花の位置が逆になる。
つまり柊の花があったところに私が現れて、私がいたところに柊の花が現れた。
敵が私に注目しているとき、敵の後ろから琉璃さんと弘太さんが斬りかかる。
……よし、3人で斬りかかれば……。
私は敵が殴ろうとしているが、それを気にせずに斬りかかる。
『グアァァァ!』
敵は急に叫ぶ。
すると、私たちは吹っ飛んだ。
弘太さんがビルから落ちそうになるが、ギリギリで止まる。
しかし琉璃さんはそれができず、ビルから落ちた。
「弘太さん……! みんなは……!」
「真気と琉璃は大丈夫。怪我しててもあの二人なら、どっかで窓割ってこのビルの中に入れる」
そっか……。
でも和生さんは……?
結構吹っ飛んでたよ……?
『グルルル……!』
敵は私と弘太さんを見て笑う。
『残り二人』と言ってるみたいだ。
「はい、もう俺の勝ちだな」
後ろから和生さんの声。
振り向くと、そこには上半身が裸でサングラスをかけた和生さんがいた。
「お前らもこれつけとけ」
私と弘太さんにサングラスを投げる。
まさか……和生さんの霊化……!
サングラス……w




