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第46話 みんな死ぬ

 「『透明化』ですか……」


 赫さんがナイフを構えながらつぶやく。


 透明化できる敵の対処法は色々あるけど……。

 適当にインクとかぶっかけて、そいつに色つけたり。

 他にも私の能力で遊園地ごと凍らせるってのも手だけど……。

 班長と血花ちゃんがどこにいるかわからないし……。


 「……! そこか!」


 赫さんがナイフを1本投げる。

 投げたところにはイヌの着ぐるみがいた。


 イヌの着ぐるみはナイフを避ける。

 そして私たちに殴りかかる。


 「柊花さん、安心してください」


 私が逃げようとしたとき、赫さんは行った。

 え……でも……。


 『!』


 イヌの着ぐるみが急に振り向く。

 さっき赫さんが投げたナイフが高速でイヌの着ぐるみに向かっている。


 赫さんはもう1本のナイフを投げる。


 「赫さん! ナイフ、壊してしまってもいいですか!?」

 「はい! とりあえず相手を殺すことが一番です!」


 私は刀を構え、横に一振りする。

 そして縦にも一振りする。


 すると、十字形に光る。

 そこから当たり一面に光が出る。


 その瞬間、当たり一面が凍る。

 私と赫さん、琉璃さんは凍らなかった。


 私がそれぞれの人の前に柊の花を出したからだ。


 『ツメタイワン! ヒドイワン!』


 イヌの着ぐるみが凍った壁を叩きながら言う。

 そいつは凍ってない。


 『ニャンダ!』


 ネコの着ぐるみの声。

 琉璃さんの斬撃を避けながら辺りを見ている。


 「……僕の霊化は使えないみたいだな……。今回は……」


 赫さんがまたつぶやく。

 赫さんの霊化……。


 ……今は推測している場合じゃない。

 イヌの着ぐるみが殴りかかってくる。


 赫さんがイヌの着ぐるみの拳を手で止める。

 そして赫さんはイヌの着ぐるみの腹を殴る。


 私もイヌの着ぐるみの後方に回り、首を斬ろうとしたが――


 『テツダイニキタニャ!』


 私の頭に激痛。

 額から血が流れる。


 その次にお腹に激痛。

 その次は足。


 ネコの着ぐるみが私を引っ掻いていた。


 なんで……琉璃さんは……?

 そんな……信じたくない……。


 私は赫さんを見る。

 血まみれで倒れていた。

 しかも右腕がない。


 「柊菜……!」

 「赫さん……」

 「逃げれるなら逃げて……! そして……兄さんの仇を……! 『壱の伍(いち  ご)班』と一緒に……!」


 赫さんがそう言ったとき、赫さんはガクッと頭を下げる。

 そんな……なんでみんな……。


 私は自分の傷を治し、ネコとイヌの着ぐるみから離れる。

 班長……なんで来てくれないの……?

 嫌だよ……まだ死にたくないよ……


 私は泣きそうになりながら刀を握る。

 その瞬間ネコの着ぐるみが私の近くまで来て、私の胸に手を刺す。

 そして、心臓を潰した。

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