第45話 攻撃された
『ウザイニャ……!』
着ぐるみはさっきより低い声で言う。
……何か来る……!
「! キャァァァ!」
美魅さんの叫び声。
美魅さんを見る。
そこには血まみれのの美魅さんが倒れていた。
「美魅!」
和生さんが美魅さんに近づく。
すると、美魅さんの身体が爆発する。
私たちは美魅さんから離れる。
『スキアリニャ!』
着ぐるみが真気を殴ろうとする。
真気は前に班長の人形を出す。
その人形が着ぐるみを刀で斬ろうとしたが――
「!」
真気の背中から大量の血が出る。
真気の後ろにイヌの着ぐるみがいた。
そいつは真気の背中を爪で引っ掻いていた。
なんで……? さっきまでいなかった……。
私たちは動きが一瞬止まる。
その間にネコの着ぐるみが班長の人形を殴り飛ばし、真気の胸を殴る。
心臓があるところだ……!
私はやっと動くことができた。
ネコの着ぐるみに斬りかかる。
そのとき私のお腹に激痛が走り、血が出る。
前にはあのイヌの着ぐるみ……。
急に現れた……。
急に私の前に出た……。
イヌの着ぐるみは私の頭を握ろうとする。
私はお腹に少し力を入れる。
すると傷口が消え、痛みも消えた。
イヌの着ぐるみは驚いて、動きが一瞬だけ遅くなる。
私はその隙をみて、イヌの着ぐるみの首を切断しようとする。
しかし、イヌの着ぐるみが見えなくなった。
いや、消えたのだ。
「……! 真気!」
私は真気がいた場所を見る。
あるのは切断された腕だけ。
真気はどこにもいない。
「柊菜さん!」
赫さんが私の隣に来る。
目が赤い……霊化してる……。
「……! 真気! 真気はどこですか!?」
「……喰われました……」
……え……? 喰われた……?
あの着ぐるみに喰われたの……?
「……兄さんも弘太さんもやられました……。あいつ……何かおかしい……!」
赫さんが手に力を入れてる。
和生さんも……弘太さんも……殺されたの……?
そんな……和生さん班長だよね……?
班長ってことは強いってことだよね……?
なんで……?
「……あのイヌはどこに行ったんですか……?」
赫さんが小さい声で言う。
「……消えました……」
「消えた……?」
「はい……。あの消え方、多分『透明化』だと思います」
「そうですか……。じゃあ僕たちはそのイヌを倒しましょう、ネコは琉璃さんに任せます」
赫さんは腰からナイフを二本出し、それを握る。
普通のナイフとは少し形が違うし、赤い。
「で、でもあんな敵、琉璃さん一人だと……」
私はネコの着ぐるみを見る。
そいつは琉璃さんの斬撃を躱している。
琉璃さんの目は、今まで見たことのない目だった。
怒ってる……?
今までの琉璃さんより動きが速い。
「わかりましたか? 絶対に殺しますよ」
あーあ、みんな死んじゃった……。




