第41話 修行
「……ねぇ、壱の玖班、班長」
優希が霊伐隊の本部を歩いていると、誰かが後ろから声をかける。
優希が振り向くと、そこには彩希がいた。
「あ、柊菜ちゃんのお母さん!」
「うーん……ちょっと違うけど……。それより、昨日柊菜ちゃんに何かした?」
彩希の言葉に優希はギクリとする。
「え、な、なんもしてませんよ! ただお給料渡しただけですけど……。柊菜ちゃんになんかあったんですか……?」
「いや……なんかさ……」
「柊菜ちゃん、今日のお昼ご飯何がいい?」
彩希が柊菜の部屋の前で言う。
しかし、中から反応はない。
「……柊菜ちゃん? 開けるよ?」
彩希はゆっくりとドアを開ける。
中に柊菜の姿はなかった。
その代わり、床の上には手紙があった。
『彩希おばさんへ』と書いてあった。
「……?」
彩希はそれを拾い、裏面を見る。
文字が書いてある。
『彩希おばさん、今日はお昼も夜も帰りません。だからご飯はいらないです。私は修行に行ってきます。明日になるまでには帰るので安心してください』
「修行か……」
優希は考える。
いつもみたいな呑気な顔ではなく、真面目な顔で考えていた。
「グアァァァ……!」
私は霊の首を斬る。
その瞬間私は倒れるように膝を地面につく。
身体からは汗が大量にながれている。
何時間やってんだろう……疲れた……。
私は今までずっと霊を殺し続けた。
しかもいつもの刀ではない。
昨日ある人からもらった、白色の刀だ。
なぜかいつもより戦いやすい。
でもダメだ……こんなんじゃアイツを倒せない……。
アイツは強かった。
アイツは12歳くらいの少年の姿をしていた。
肌はとても生きているような色ではなかった。
私が何歳のときだったっけ?
自分の部屋で一人で遊んでいるときだった。
夜の八時ちょうどだ。
1階から悲鳴が聞こえた。
お母さんの声だ。
私は不思議に思い、1階に降りた。
そしたらリビングにあったのだ。
切り裂かれたお母さんの死体が。
そしてその前には、アイツがいた。
お母さんの死体を笑いながら眺めている。
アイツは私に気づき、私に歩み寄る。
「柊菜!」
お父さんの声だ。
お父さんが私の前に出た。
次の瞬間、お父さんの首は切断された。
私は怖くなって家から出た。
「早く! こっちに隠れて!」
外には霊伐隊の人が3人いた。
でも当時の私にはその人たちが何者かわからなかった。
ただ怖かったからその人たちに近づいた。
それから、その内の一人の女の人に抱かれて、どこかに連れて行かれた。
その女の人は彩希おばさんだった。
「うわぁぁぁ!」
私は霊の死体を踏む。
絶対に殺してやる……そのために霊伐隊に入ったから……!
頑張ってますね……




