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第39話 種明かし

 「いやー、お疲れ!」


 班長が笑顔になって私の肩を叩く。


 「それにしても柊菜ちゃん、面白い能力だね!」

 「え、あ、はい……」


 班長の方が面白いと思うけど……。

 『細胞の百分の一』とか言ってなかった?


 強すぎるでしょ……。


 「班長、いつから出てきたの?」


 琉璃さんが班長に訊く。

 いつから……?


 真気が怪我したときからずっといなかった……?


 「お! 気づいた? バレないようにしてたんだけどなー」

 「誰でも気づくよ」


 弘太さんまで!

 え、なに、気づかないの私だけ?


 「でもさ、その作戦つくったの真気なんだよー。すごいよね!」


 待って待って、全然わからない。

 作戦? あの緑色の液体のこと?


 「……柊菜、お前わかってねぇだろ?」


 真気が私の顔を見ながら言う。

 そんなに顔にでてるのか……。


 「はい……」

 「じゃあ説明する。俺が傷を負ったときがあっただろ? マネキンの攻撃喰らって」

 「はい、ありましたね」

 「そのとき班長が俺のところに来て、傷を治してくれた。それで――」






 「――ありがとな、班長」


 真気が起き上がり、優希に言う。

 他の3人は今、霊と戦っている最中だ。


 「うん、今回の霊は強そうだね……」

 「ああ、超速再生だ。首切っても再生する」

 「へー」

 「そこで、作戦がある」


 真気は優希の耳に口を近づけ、喋り始める。


 「今から俺が班長の人形を出す。他のやつらにはそれを本物の班長だと思わせる。で、本物の班長は隠れて霊化の準備をしてほしい」

 「……なかなか面白そうな作戦だね。いいよ、やろう。じゃあこれ」

 

 優希がそう言うと、(ふところ)から試験管を出す。

 その中には緑色の液体があった。


 「これかければ、相手死ぬから」

 「じゃあ俺の作戦意味ねぇじゃねぇかよ。……ま、受け取っておく」


 真気がそれを受け取ると、優希は高速で移動した。

 そして真気は優希の人形を出し、気絶しているフリをした。






 「よし! お店はボロボロになっちゃったけど、任務終了! 私は上に報告するから、みんなは帰ってていいよ」


 班長が笑顔で言う。

 解散なの……?






 「つーきーなーちゃーん!」


 とある建物の中で髪が黄色い少女の後ろから誰かが抱きつく。

 少女は一瞬身体を震わせる。


 「あ、びっくりした?」

 「まぁ……」


 少女は振り向く。


 そこには髪と目が緑色の少女がいた。

 刀を背にかけており、見た目は髪が黄色の少女とよく似ている。


 「柊菜ちゃんに渡せた? ()()()

 「……まだ……機会がなくて……」

 「じゃあ私が渡しに行こっか?」

 「……いや、私が行きたい」


 髪が黄色の少女は、とあることを考えながら言った。


 「柊菜には……世話になったし……」

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