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第36話 三人の攻撃

 霊は私が出した柊の花を殴る。

 その隙に琉璃さんと弘太さんが霊化する。


 「こいつにトラウマがあればいいんだが……」


 ……へ? トラウマ……?

 弘太さんの霊化に関係あるのかな……。


 次の瞬間、霊は低い声で叫ぶ。

 何があったの……?


 「柊菜、早く攻撃するよ」


 琉璃さんが霊に斬りかかる。

 私はどちらかというとサポートタイプだと思うけど……。


 私がやられても班長がいるし、やってみるか。

 私も琉璃さんに続いて霊に斬りかかる。


 『クソ……! 人間ごときに……!』


 霊は低い声でうなりながら言う。

 そして琉璃さんの斬撃を喰らった。


 やっぱり再生する。

 そして霊は琉璃さんに殴りかかる。


 私はその間に柊の花を出した。


 しかし琉璃さんはそれを蹴り飛ばした。


 なっ……何してるんですか……!

 死にますよ!?


 霊はそのまま琉璃さんを殴る。

 霊の拳は琉璃さんの身体を貫通した。


 血が飛び散った。


 「琉璃さん!」

 『バカなやつだ。これだから人間は……』


 霊はバカにするように言っていたが、あることに気づいて笑うことをやめた。

 霊の腕から琉璃さんが消えていたのだ。


 『?』

 「琉璃さん……?」

 「流石あいつ」


 弘太さんだけが落ち着いている。

 え、なに、なんで弘太さんだけわかるの!?


 そのとき、霊は後ろから刀で刺された。

 その刀は霊の身体を貫通している。


 しかも……霊を刺したの……琉璃さん……?

 確かに霊の後ろには琉璃さんがいて、刀を霊に刺していた。


 しかも、なぜか無傷だった。


 『しゅ、瞬間移動……?』

 「違う」


 琉璃さんが言ったときだった。

 霊の身体に『穴』ができた。

 そこから大量の血が出ている。


 しかもその傷は、さっき霊が琉璃さんにつくった傷と同じようだった。

 傷の大きさも、場所も。


 「粉々になれ」


 琉璃さんは腰にかけてある手榴弾を霊に投げつける。

 そして霊から離れた。


 弘太さんも離れる。

 ……って、そんなことより私も離れなきゃ!


 その瞬間、霊がいた場所が爆発する。

 建物は少し壊れ、激しい爆発音が響いた。


 ……あれ? 班長と真気がいない……。

 もしかして……。


 「あー、危なかった」


 後ろから班長の声……。

 振り向くと、真気を背負っている班長がいた。


 ……あれ? 真気の傷がない……?

 回復してる……?


 「……あ、もう回復薬ないから怪我しても治せないよ」


 班長が思い出したように言う。


 回復薬で傷治るの!?

 回復薬すご!


 「あーあ、暇になっちゃった。何しよっかな……。何もすることないし、柊菜ちゃんたちが戦ってるところ見てるよ」


 班長はそう言い、床に座った。

 嘘でしょ……手伝ってくれないんだ……。

班長……

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