第31話 お説教?
次の日。
私は立っていた。
ただ立っていただけじゃない。
私の周りに色々な人がいた。
真気、琉璃さん、班長、血花ちゃん、和生さん、赫さんがいる。
そして、私の目の前には土下座をしている弘太さん。
その隣には口笛をふいている美魅さん。
「もう一回言うぜ? 何してた?」
和生さんが怒ったような口調で言う。
口裂け女との戦闘で、弘太さんと美魅さんだけ何もしてなかったったってことで、みんな怒ってるらしい。
でも真気は『どうでもいい』って顔で、班長と血花ちゃんは何か遊んでて、琉璃さんはボーッとしてて、赫さんは呆れている。
怒っているのは和生さんだけみたい。
でもさっきからずっと弘太さんは謝っている。
美魅さんは反省してないみたい。
「本当にすみませんでした」
また弘太さんが謝る。
「弘太とかいうやつ、お前はもういい。俺はな美魅、お前に怒ってるんだぜ?」
「あら? アタクシ? アタクシ、何もしてないのになんで怒られなきゃいけないの?」
「確かに何もしてないな。優希と血花は傷まみれになったのに」
その言葉を聞いて班長と血花ちゃんが和生さんを見る。
「でも血花ちゃんが傷つけちゃったのはさ、弱い私のせいだし」
「ゆ、優希お姉ちゃんのせいじゃないよ!」
血花ちゃんが必死に主張する。
かわいい。
「……いや、優希は強いと思うぜ? だから今回悪いのは美魅だ」
「酷い事言うのね。アタクシはこの弘太ってやつに動きを封じられたの」
「そういうのどうでもいいんだよ」
和生さん……怖い……。
そして美魅さんは反省する気全くない……。
「……もういいや。美魅以外のやつは帰っていいぞ」
怖いよ……和生さん……。
みんなは黙って部屋から出ていく。
だから私も部屋を出た。
「ほぅ? お前も霊か」
一体の霊が一人の少女に言う。
その少女は髪が黄色く、柊菜に似ている者だった。
「どうだ? 食うか?」
霊は持っている人の頭を少女に向ける。
少女は無表情で霊に近づく。
「……あなた、『アクサ』を殺したいと思わない?」
少女はそう言う。
少女の発言に、目の前の霊は一瞬疑問に思う。
「アクサ……? アクサって、『霊の先祖』のか?」
「うん。あいつはなんで霊をつくったかわかるでしょ?」
「まぁ……でも俺はその誘いには乗らないな。大体、俺は人間を食うのが好きなんだよ」
霊はそう言い、高らかに笑う。
「……そっか」
少女は静かにそう言う。
すると、霊の首が切断された。
少女が高速で、刀を抜いて霊の首を斬ったのだ。
「……残念……」
弘太の存在覚えてましたか? 地味すぎて忘れていた人はいませんか?




