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第28話 目が覚めた

 「……!」


 優希は目を開ける。

 そして傷だらけの身体で起き上がり、倒れている血花に近づく。

 血花も傷だらけだ。


 そして自分たちの近くに瓶が置いてあることにも気づいた。


 今までの経験から優希は、これが回復薬ということがわかった。

 それを持ち、中に入っている液体の半分を血花に飲ませる。


 すると血花の傷が一瞬で回復した。

 優希もその液体を飲むと、傷が一瞬で回復した。


 「すごいな……あの子……」


 優希は血花を背負い、思い出す。






 「怖いでしょ? 私の能力」


 血花が不気味に嗤いながら少女に言う。


 少女は蒼白くなった自分の脚を見る。

 そして刀でその脚を軽く斬った。


 しかし血は出ていない。


 「血をなくす能力なんて怖いでしょ?」

 「……確かに甘く見てた。本気出す」


 少女はそう言って刀を月に向けて上げる。


 「月花之黄光(げっかのこうこう)


 少女が呟くと、辺り一面が光に包まれる。

 そのせいで、一瞬だけ優希と血花が目を閉じる。


 その一瞬の隙に少女は血花に斬りかかる。

 血花はその斬撃を防げず、胴体を斬られる。


 血花は倒れた。


 優希は霊化の能力を使おうとしたが、少女がそれより早く優希を斬る。

 そして頭を蹴った。


 優希は意識を失い、倒れた。






 「優希お姉ちゃん……」


 血花も目を開ける。


 「ごめんね、血花ちゃん。負けちゃた」

 「優希お姉ちゃんが……倒してくれたの……?」

 「いや、違うみたい。どうする? 本部に帰るか、柊菜ちゃんたちを助けに行くか」

 「助けたい……」


 優希は血花を背負いながら走る。


 その間に優希は推測していた。


 なぜあの少女は自分たちを殺さなかったのか。

 なぜあの少女は回復薬を置いたのか。

 なぜあの少女は自分たちを柊菜に近づけようとしなかったのか。

 なぜあの少女は柊菜のことを知っていたのか。


 わからないことがたくさんあった。


 『優希! 敵がきた! 髪が黄色で……柊菜に似ている! 相手は奇跡的に傷だらけだだったから勝てるかもしれない!』


 優希のポケットの中にあるトランシーバーから和生の声がする。


 多分あの少女だろう。

 しかし、優希は再び疑問に思った。


 和生は『傷だらけ』って言った……?


 優希たちは攻撃していない。

 先刻の少女の言動から『このまま柊菜のところに行く』ということが読み取れる。


 少女はなぜ傷だらけなのか?

 誰かと戦ったのか?


 自分たちが傷すらつけられなかった相手に、誰が攻撃したのか?


 優希はずっと疑問に思いながら前に進んだ。

ずっと思うんですよね。血花ちゃんが性格変わってる……?

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