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第25話 謎の少女

 「!」


 血花はあることに気づいて急に止まる。

 優希も気づいたようだ。


 二人が走ってきた道が、真っ黒になっているのだ。

 光も反射しない。


 「血花ちゃん、すごいことになったね」

 「うん、別の霊……」


 二人は刀を抜き、霊化する。


 普通なら優希は霊化をしなくても簡単に霊を殺せるのだが、今ここには血花がいる。

 念のため、だ。


 そして、二人はもう一つ気づいた。

 誰かが二人に向かって歩いてきているということに。


 黄色の髪で刀を背にかけている。


 「……!」


 優希はあることに気づき、驚く。

 こちらに向かってきている者は、柊菜とよく似た少女だったからだ。

 髪は下ろしているが、もう完全に柊菜だ。


 「柊菜ちゃん……?」

 「違う」


 少女は言う。

 声も柊菜に似ている。


 「私は柊菜じゃない。……それより、今回は柊菜を助けないでほしい」


 いきなり意味の分からないことを言い出す少女に混乱する優希。

 血花は最初から少女を警戒している。


 「えーと、それより君は誰かな?」

 「私のことはどうでもいい。それより、柊菜には近づかないで。渡したいものがある」

 「……それは無理だよ。柊菜ちゃん、死んじゃうかもしれないし」

 「柊菜は死なない。無理にでも行くと言うなら――」


 少女は刀を抜き、変わらない口調で言う。

 しかも、刀身が黄色かった。


 「――私が止める」


 少女が言い終えると同時に、血花か少女に斬りかかる。

 少女は刀で血花の斬撃を防ぐ。


 次の瞬間、血花は少女を蹴ろうとした。

 しかし少女は跳躍し、血花の蹴りを躱す。


 「上にもいるよ」


 少女の上から優希の声がする。

 優希が上から少女に斬りかかっていたのだ。


 「月隠(つきがくれ)


 少女が言うと、少女の姿が消えた。

 戸惑った優希は動きを止めた。


 「! 優希お姉ちゃん!」


 血花が優希の後方を見て叫ぶ。

 今度は少女が優希の後方にいて、優希に斬りかかっていたのだ。


 優希は刀を躱し、少女を縦一文字に斬ろうとした。

 しかしそれよりも早く少女が優希の頭を掴み、地に向かって投げる。


 その隙に血花が少女を刺そうとする。


「……無駄だよ、ただ疲れるだけだからもうやめな?」


 少女は血花にそう言い、血花の頭を蹴ろうとした。

 しかし、少女の脚が急に動かなくなる。


 そして、脚に寒気を感じた。


 少女はとりあえず血花を力強く押して吹き飛ばし、脚を見る。

 すると、脚が蒼白かった。


 まるで、()()()()()()()ように。


 「どう? 私の能力」


 吹き飛んだ血花が少女の前に移動して、少女に言った。


 「怖い能力でしょ?」

血花ちゃんの口調がちょっと変わってる気がする……

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