表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/330

第21話 協力する班

 「今回の事件は私たちが担当になったよ」


 班長が真面目な顔で言う。


 ここは霊伐隊の本部の、私たち『壱の玖班』の部屋。

 琉璃さんと弘太さんもいる。


 「まぁ、今回はちょっと難しいって上が言ってるから他の班にも協力してもらうけど」


 他の班……?

 そう思っていると、ドアが勢いよく開く。


 そして一人の男の人が入ってきた。

 班長のように赤いハチマキを巻いている。

 もちろん、白い文字で『霊』と書かれている。


 年齢は班長と同じくらいで、腰に刀をかけている。


 「優希、お前と同じ任務か」

 

 その人は班長に向かって言う。


 「えー、何その残念そうな言い方ー! てか、私と組むってことわかってたよねー! なんでここで言うのー!」

 「お前と一緒の任務は楽しくねぇんだよ。お前がすぐ霊殺しちまうから」

 「兄さん、文句言わない」


 男の人の後ろから現れたのは男の人。

 多分この人の弟さんだろう……。


 「そーよそーよ!」


 今度は別の人が男の人から顔を出す。

 なんか……声がオネエだったんだけど……。


 化粧が濃い男の人……。

 今度はその人の後ろから誰かが現れる。


 五歳くらいの女の子……?


 「早く自己紹介しろよ」


 ん……? 今この子『早く自己紹介しろよ』って言った……?

 まさか……こんな可愛い子が……。


 「使えねぇこのクソ班長が。全員アホなんだよ」


 聞き間違いじゃなかったみたい。

 そんな言葉遣い、君のような子がしちゃだめだよ……。


 「あらあらあら? アタクシにそんなこと言っていいのかしら?」


 オネエみたいな人が、その子供に言い返す。


 「何? 殺し合いする?」

 「いいわね、表に出なさい」

 「やめろ、お前ら」


 二人の間に、赤いハチマキを巻いている男の人が入る。

 その人の弟さんらしい人もうなずいている。


 「優希、悪ぃな。変なやつしかいなくて」

 「いいよいいよ。最悪、私が『お説教』するから」

 「……それは冗談ぬきで笑えねぇぜ……」


 男の人は苦笑し、オネエの人と五歳くらいの子供を見つめる。


 「お前ら、あまり調子に乗るな。優希に殺されるぞ」

 「そんな怖い言い方しないでよ、私が悪みたいになっちゃうじゃん。それに、私は殺さないし」


 班長はそう言って立ち上がり、オネエの人と五歳くらいの子供に近づいて言う。

 しかもいつもより少し低い声で。


 「生きる希望をなくさせ(・・・・・・・・・・)()だけだよ」


 班長の言葉に、二人はゾッとする。

 なぜか私もゾッとした。


 マジでやられる……。


 そんな私たちに、向こうの班長が追い打ちをかける。


 「お前の説教せいで、捕まえた霊全員自殺したからな」

 「あれはさ、あの程度の言葉で死ぬ向こうが悪いと思うんだよね」


 ……どんなこと言ったんだろ……。

 聞きたくないけど気になる……。


 「よし、自己紹介しよう」


 向こうの班長の弟さんが手を叩いて言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ