第20話 死体発見
翌日。
私は散歩をしていた。
だって運動不足になっちゃうし。
しかも朝に散歩するのって気持ちよくない?
そんなことを考えながら歩いていると、私は何人もの人が集まっているところを見た。
なんだろう……。
「一般の人は見ないでくださーい!」
人の固まりの中から男の人の声が聞こえる。
誰だっけ、どこがで聞いたことあるような……。
……あ、思い出した。
真気さんだ。
私はその場所まで走る。
「あ、柊菜!」
真気さんは私に気づいたようで、私のところに来る。
「どうしたんですか? みんな集まってるみたいですけど」
「ちょっとヤバイことになってな。来ればわかる」
真気さんはそう言い、元いた場所に戻る。
私は真気さんのあとをついて行く。
「……ほら」
真気さんはしばらく歩くと急に立ち止まる。
私は真気さんの前を見た。
そこには死体がいくつかあった。
しかも皆首が切断されていて、霊伐隊のハチマキを巻いている。
「きっと霊の仕業だな」
「……みたいですね」
「さっき死体処理班を呼んだ。もう少ししたら来るだろ」
真気さんはしゃがみ、死体をよく見る。
「班長も呼んだ。すぐ来ねぇと思うけど」
「……なんでですか?」
「あの班長だぜ? 『ごめんごめん! ゲームしてたら遅れちゃった!』とか言って遅れるだろ」
「班長のイメージ酷くないですか……?」
私も真気さんのようにしゃがみ、死体の前で手を合わせる。
「……ああ、あとこれから俺のこと『真気』って呼べ。それと敬語も使うな。結構嫌いなんだよ」
「……はい」
「……敬語使うなって言っただろ?」
ええ……『はい』もダメなの……?
「……わかった」
なんかすごく言いにくい……。
「……あ、死体処理班が来た」
真気さんは私の後ろを見て言う。
私は後ろを見る。
すると、白衣を来ている人たちがいた。
霊伐隊のハチマキ巻いてるし、霊伐隊だろう。
「頼む」
真気さん……いや、真気がそう言うと、その人たちはゾロゾロと死体に向かう。
そして、死体を触る。
しばらくすると、白衣を着た人たちのうちの一人が私たちに向かって言う。
「これはきっと『口裂け女』ですね。鎌で斬られたような跡がありますし、その可能性が高いです」
……あれ? 口裂け女って口を裂くんじゃなかったっけ?
訊いてみよ。
「あ、あの! 口裂け女って口を裂くんじゃ……」
「いえ、首を鎌で斬ります」
なんでわかるの……?
琉璃さんも花子さんのこと知ってたし……・。
「やっと着いた!」
私が考えていると、私の前に班長が現れる。
「ごめんごめん! ゲームしてたら遅れちゃった!」
すごい……真気が言った通りだ……。
私はそんなことを思いながら、死体を見た。
班長、人が死んでるからもうちょっと急ごうよ……




