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第19話 遊びに来た

 「柊菜ちゃん、今日学校休みだって」


 私が朝ごはんの食パンを食べていると、彩希おばさんが言う。

 まぁ、学校に霊の死体はあるし、私が一部だけ凍らせちゃったし。

 当たり前か。


 「ひーなーちゃん!」


 外からそんな声がする。

 班長の声……?


 私は食べかけの食パンをお皿に置き、玄関のドアを開ける。

 そこには班長がいた。


 「おはよ!」

 「えっと……おはようございます……。なんでここに……」

 「んー? 学校に行く途中だったの。でもね、学校サボりたいから柊菜ちゃんの家に遊びに行こうと思って」


 班長は頭をかきながら言う。

 ……学校サボるの……?


 「……あ、真気たちは今学校だよ。柊菜ちゃんも学校?」

 「いえ、今学校の一部が壊れてたり霊の死体とかあるので、休みです」

 「そっかそっか。確かに一般人に死体見せちゃダメだもんね。ねぇねぇ、今日空いてる?」


 班長が目を輝かせて私に訊く。

 ……これ絶対『どっか行こうよ!』とか言われるやつだよね……。

 別に今日暇だし、班長のこと好きだから全然いいんだけど。


 「はい、空いてますよ」

 「じゃあさ! 『私たちの部屋』で何かしようよ!」

 「……『私たちの部屋』って……どこですか……?」

 「あそこだよ! ほら、私と柊菜ちゃんが初めて会ったとき、部屋に行ったじゃん? あそこ」


 ああ、真気さんたちと会った場所か……。

 あそこで何かできるの……?


 「あ、昨日の……」


 気がついたら彩希おばさんが私の後ろにいた。

 私がずっと玄関にいるから、それを心配して見に来てくれたのだろう。


 「柊菜ちゃんと遊びにいってきまーす!」


 班長が彩希おばさんにする言い、私の手を引っ張って走り出す。


 ちょっ、そんな急に……。






 「とーちゃーく!」


 班長がドアを開けて言う。

 私と真気さんや弘太さん、琉璃さんと初めて会った場所だ。


 「言い忘れたけど、ここは『壱の玖班』の部屋みたいなものだからいつでも入っていいからね!」

 「はい……ありがとうございます……」






 「ヤ、ヤベェぞ……」


 深夜2時。


 二人の霊伐隊が刀を構える。

 その方向には口が耳まで裂けている女がいた。


 その女は右手に鎌、左手に人間の『首』を持っていた。


 「だ、大丈夫だ……霊化さえすれば……」


 一人の霊伐隊の目が赤くなる。


 しかし、それと同時に女が高速で男の隣に行き、男の首を鎌で切断する。


 「う、うわあああぁぁぁぁ!」


 もう一人の男は叫び、そこから逃げようとする。

 しかし、次の瞬間にはその男の首が切断されていた。


 女はその死体をその場に残したままその場から去った。

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