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第18話 抜くの!? 

 「ほ、本当に……取るんですか……?」


 私は右肩に刺さった包丁を見ながら言う。


 ここは霊伐隊の本部。

 今、『個人治療室』というところにいる。


 名前の通り、一人だけを治療する場所。

 あのあと班長が『柊菜ちゃんの肩から治そっか』と言って、こうなった。


 「取るとき絶対痛いですよね!?」

 「大丈夫! 班長の私が『痛いの痛いのとんでいけ〜!』ってやってあげる!」

 「私そんな子供じゃありません!」

 「……じゃあ私が……」

 「琉璃さんもだめです!」


 琉璃さんは少しだけ残念そうな顔をする。

 ……私のせい……?


 「大丈夫だって! 私も擦り傷できたときさ、治してもらっても痛くなかったもん!」

 「スケール違いますよね! それ!」


 私たちがそんなやりとりをしていると、扉が開く。

 ……もちろん入口のだよ?


 「あら、痛そうじゃない」


 ……この声……。

 ここにいるわけ――いや、いるかも……。


 私は声が聞こえた方向を見る。

 そこには、ハチマキを巻いた彩希おばさんがいた。


 「さ、彩希おばさん!?」

 「柊菜ちゃん、初任務クリア、おめでとう!」

 「なんで彩希おばさんがここに……」


 しかもいつも巻いてないハチマキを巻いてるし……。

 彩希おばさん……何ができるの……?


 「柊菜ちゃんにはまだ教えてなかったね。私はね、霊伐隊の中で『回復専門』なの」


 彩希おばさんはそう言い、私の目の前に座る。

 すると、彩希おばさんの目が赤くなる。


 「大丈夫、ちょっとびっくりするけど」


 彩希おばさんは私の肩に刺さっている包丁を掴む。

 そして、それを勢いよく抜いた。


 肩から血が飛び散り、肩から鈍い痛みが――

 ――走らない……?


 いや、それどころか傷が消えてる……。


 「お疲れ、これで治療は終わり」


 彩希おばさんは包丁を近くの机に置き、立ち上がる。


 「今のって……霊化の能力なの……? どんな能力――」

 「柊菜」


 琉璃さんが私の声を遮って言う。


 「他人の霊化の能力は知らない方がいい。敵に悟られたら困る」

 「……はい」

 「まぁまぁ、琉璃もそんな怖く言わない。……あ、地声が怖いから仕方ないっか!」


 班長……結構失礼なこと言ってますよ……?


 「でもさ、琉璃ももうちょっと声高くすれば可愛いと思うよ? ああ、あと私お腹空いちゃった。このあと何か食べに行こうよ。真気も弘太も任務行ってるから」


 ……そういえば真気さんと弘太さんもいなかった……。

 存在忘れてた……。


 「じゃあさ、うちで食べよ?」


 彩希おばさんが私たちに言う。


 「え、いいんですか!? じゃあみんなで行こー!」


 ……なんで……。

彩希おばさん、強いですね(回復が)

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