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第17話 初の勝利後 

 少女の身体が床についたとき、私の目の前に琉璃さんが現れる。


 「うわっ!」


 私はめっちゃ驚く。

 ……でも琉璃さんは全然驚いていないみたい……。


 「柊菜……。今回は氷の技を使う敵だったの?」

 「……いや……これは……」

 「柊菜ちゃんの技じゃない?」


 琉璃さんの後ろから、ひょっこりと班長が顔を出す。

 ……なんでみんなここにいるの……?


 「今回の敵は花子さんみたいだし、柊菜ちゃんの霊化の能力じゃない? ほら、名前も『柊菜』って氷の技使いそうだし」


 名前で推測されるの? 霊化の能力って。


 「それにしてもすごいね。霊と戦うの初めてでしょ? こんな綺麗に真っ二つって結構すごいよ」


 班長が少女の二つの身体を見て言う。

 ……やっぱりあの子、『トイレの花子さん』だったんだ。


 「花子さん……友達を増やす霊……。『トイレの花子さん』とは関係ない。ただ名前が同じだけ」


 ……琉璃さん?

 なんでそんなこと知ってるの?


 「へー、つまり『死人という友達を増やす』ってことか。でも担任の先生も友達にするってすごいね」


 た、担任の先生?

 え、なに、話についていけないの私だけ?


 「でも、一番すごいのはさ、柊菜ちゃんの身体だよね」


 班長が私の右肩を指しながら言う。

 肩……? あ、包丁刺さってる……。


 「出血はしてないみたいだね。でもさ、これ抜くときすんごく痛いよ?」


 ……え……痛いの……?

 それはヤダ……。


 「おい、柊菜、こいつなんだ?」


 私がそんなことを考えていると、真気さんの声が聞こえる。

 私が振り向くと、真気さんがあの男子を見下ろしてる。

 しかも弘太さんもいる。


 「……こいつ、お前の友達か?」

 「いえ、友達ではありません。ただ同じクラスのやつです」

 「へー、ここの学校の生徒か……何持ってるんだ?」


 弘太さんがしゃがみ、あの男子が持っているものを掴む。

 ……私の体育着……。


 「いや、やめろ!」


 あの男子は私の体育着を放そうとしない。

 ……キモ……。


 「霊に関わることかもしれないから見せろ」


 弘太さんは強引に私の体育着を奪う。

 そしてそれを近くで見た弘太さんは、その場で固まり、一言だけ発する。


 「……キモ……」






 「……すごいな……」


 柊菜たちがこの学校から出たあと、一人の少女が立つ。

 そこは辺り一帯が氷で、柊菜が花子さんと戦った場所だ。


 「よく普通の刀でこの力を……」


 その少女は氷を見ながら言う。

 それには、髪の色が黄色の、柊菜と瓜二つの少女が映っていた。


 「早くあの刀を渡さなきゃ……」


 少女はそう言い、学校から出た。

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