第15話 記憶
「ねぇねぇ、何して遊ぶー?」
少女はまた同じことを言う。
……私はまだ霊化の能力使えないし……。
「……あ、じゃあさ、おままごとしようよ!」
おままごと……?
どんな攻撃してくるんだろう……。
「お料理からね!」
少女がニコニコしながらそう叫ぶ。
すると、少女の目の前に包丁が現れる。
少女はそれを掴み、私に斬りかかる。
私は刀でそれを防ぐ。
……危なかった……。
「包丁は……そんなことに使わないよ……!」
「え? 何言ってるの? おままごとはね、自由なんだよ!」
少女は力を強くする。
今私の右肩が……。
これ以上強くなられたら……本気で負けるかも……。
「坂田……」
「さっきから『坂田坂田』うるさい!私が怪我してることに罪悪感があるなら、黙ってて! あなたのせいで戦いに集中できなくて、あなたが死んでも文句言わないでね!」
本当にうるさいなぁ……!
頼むから黙っててほし……? ……!
なんで……? お腹が痛い……!
私は自分のお腹を見る。
お腹の中心から血がいっぱい出てる……。
まさか……。
私は少女が握っている包丁を見る。
それには、血がべっとりとついていた。
私の血……?
「お姉ちゃん弱すぎー。つまらないよー!」
私は少女の声を聞きながら、その場で倒れる。
お腹からは血がいっぱい流れる。
どうすれば……いいんだろう……。
そのとき、私は思い出した。
「柊菜ちゃん! すっごく強い能力だね!」
誰かが私に言う。
私と似た声だ。
ここは……お昼……?
なんか……江戸時代みたいなところ……。
「うん! ありがとう!」
私は思ってもないことを言っている。
身体と口が勝手に動くのだ。
私が振り向くと、そこには『私』がいた。
いや、髪の色だけ違う。
この人の髪の色は……赤い……。
なんだろう……これ……。
私の記憶……?
「じゃあ次はお兄ちゃんと遊ぶ!」
少女は私の後ろにいる男子に言い、近づく。
「――って――」
私は起き上がり、少女に言う。
「まだお姉ちゃん生きてるのー? もう飽きたよー!」
少女は面倒臭そうに言い、私に再び包丁を刺そうとする。
しかし、私の身体は傷つかなかった。
私のお腹の前に白い花が現れたのだ。
それが少女の握っている包丁の切っ先に当たっており、それが包丁を防いだのだ。
私はそれを見ながら言う。
「――霊化、柊花之防氷」
なんか覚醒したー!




