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第13話 別れた空間 〜柊菜〜

 え……なんでみんないないの……?

 さっきまでここにいたよね!


 私をおいて行った?

 班長はそんなことする人じゃなさそうだし……。


 どうしよう……帰る? 一人で?

 一回外見てみよ……。

 誰かいるかもしれないし……。


 私は近くにある窓を開けようとする。

 しかし、どんなに押しても開かない。

 なんで……?


 私は他の窓も同じように試したが、結果は同じだった。

 ……おかしい……。


 今度は窓を本気で殴る。

 割れるどころか、ヒビすら入らない。


 霊……?


 私は辺りを見渡すが、特に変わったことはない。

 ……ん? 今、誰か走った……?


 私はゆっくりと歩く。


 すると、『キーッ』とロッカーが開く音がした。

 やっぱり誰かいる……。


 私はそこまで本気で走る。


 私のロッカーが開いてる……。

 しかも、その前に誰かがいる。


 その誰かは、何かを持っている。


 私は近づいた――


 「! なんであなたが……」


 私のロッカーの前にいたのは、あのウザい男子だった。

 その男子は驚いたようで、私を見て固まっている。


 ……何持ってるんだろう……

 私の体育着……?


 なんで……。……!

 わかった……!


 こいつ、私の体育着のにおい嗅いでた!?


 「ちょ、何やってるの!」

 「……え、あ、えっと……違ぇよ……これは……」

 「手に持ってるの、私の体育着だよね! しかも胸のところ嗅いでんじゃん!」


 マジで最悪……体育着昨日使ったばっかだし……。


 「気持ち悪!」

 「だ、だから……これは……」

 「なに!? 理由があるなら説明してよ!」

 「お、俺はお前のことが……好きだったんだよ……」


 ……は? 何言ってるの……こいつ……?


 「だから……お前のにおい嗅ぎたくて……」

 「……男の子の考え方とかよくわからないけど、マジでやってること犯罪級だからね? それと、そういうのに興味あるのはわかるけど、私たちに迷惑かけないでよ! ネットとかに動画とかいっぱいあるでしょ! しかも、私のこと好きとか言ったよね! じゃあなんで今日私を殴ろうとしたの!?」


 すごい……自分でも驚くくらい早口で言ってる……。

 ……? 後ろから何か来る……?


 何かが飛んでくる……。

 私が振り向くと、包丁があのウザい男子に高速で向かってきていた。

 このままじゃ、あいつに刺さる。


 私は咄嗟(とっさ)にその男子の前に立つ。

 包丁は私の右肩に刺さる。


 痛い……!


 「なっ、坂田……」

 「……私から離れないで……!」

 「あれ? 失敗しちゃった」


 包丁が飛んできた方向から女の子の声がする。

 そこには、包丁を持っている女の子がいた。


 おかっぱで赤いスカート……まさか……。


 「あ、霊伐隊の人? 遊ぼ!」


 女の子は残酷な笑みを浮かべながら言った。

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