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第110話 柊の花が壊れた

 柊の花が……!

 切断された……!


 なんで……!

 今まではこんなことなかったのに……!


 霊の動きは止まらず、そのまま木の枝で班長に斬りかかる。

 班長の人形は肩を斬られて、倒れる。


 血がいっぱい流れてる。


 「あ! 私の人形! 壊れた!」


 班長は楽しげに言う。


 そして刀を抜いて霊に斬りかかる。

 霊は向かってくる班長に木の枝を向ける。


 班長の刀と木の枝が交わる瞬間――


 班長が消えた。


 超高速で霊の後ろに回り込んでいた。


 霊は急いで振り向く。

 そして班長に斬りかかる。


 そして、真気が霊の背中を刺そうとする。


 『私も向かわなきゃ』

 そう思った。


 でも身体が動かなかった。


 よほどショックなんだと思う。

 今まで柊の花が壊れたことなんてない。


 私の能力は『防御』。

 柊の花は絶対に壊れない。


 ()()()()()()月爆(つきばく)()()()()()()()()のに……!


 霊は真気の存在にも気づき、跳躍して班長と真気の攻撃を躱す。


 その上には刀を抜いている弘太さんがいる。


 霊は弘太さんの刀を木の枝で防いで、みんなから離れる。


 「やっぱりあの木の枝、なんかあるよねー……」


 班長は刀で軽く右腕を斬りながら言う。


 「ただもんじゃなさそだな。どうする? 腕を斬って奪うか?」

 「そんなよできるのか? また僕の霊化は使えないし」

 「はぁ!? またかよ! 相変わらず使えねぇな!」

 「仕方ないだろ! 僕だって望んでこの能力にしたわけじゃないんだし!」

 「はいはい、ケンカはあとで。とりあえずあの霊、殺すよ」


 笑みを消してる班長。

 そして霊を睨んでいる。


 ……あれ?

 琉璃さんは……?


 「――柊菜?」

 「うひゃあ!?」


 後ろから急に声をかけられて、変な声出た。

 急いで振り向くと、琉璃さんがいた。


 「柊菜、変な声出るんだね」

 「いや、琉璃さんが急に話しかけてくるから!」

 「……もう一回あの声出して。びっくりした声」

 「嫌ですよ!」

 「……元気出たみたいだね」


 ……え?


 琉璃さんは無表情のまま霊に斬りかかる。

 そして班長たちも琉璃さんのあとにつづいて霊に斬りかかる。


 琉璃さん……。

 気遣ってくらたのかな……?


 じゃあ……、元気出さないと……。


 ……うん、じゃなきゃ霊を殺せない。


 私の今の目的は『霊を殺すこと』。

 そうだ、だから殺さなきゃ。


 何も考えずに。

 ただ黙々と殺すだけ。


 私は霊に斬りかかった。

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