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第106話  今回も活躍できなかった

 「! もう終わったの!?」


 私たちが刀を(さや)におさめると、弘太さんがこの部屋に入ってくる。

 なんかグレネードランチャーみたいなやつ持ってる。


 「うん! 柊菜ちゃんが肩のところ盛大に斬ったよ!」

 「柊菜……?」


 弘太さんは困惑した表情で私の顔を見る。

 私は顔についた返り血をぬぐいながら、弘太さんに会釈する。


 「またお前、活躍できなかったな」


 真気が弘太さんのところまで行って、弘太さんの持ってるグレネードランチャーを見る。


 「今回は何しようとしたの?」


 琉璃さんも真気のところまで行って、グレネードランチャーを見る。


 ……なんでみんな、弘太さんのところまで行ってグレネードランチャー見るの……?

 ここから話せばいいよね……?


 「これをここで撃ちまくろうと思ったけど……。無駄になったじゃん……」


 すみません、弘太さん。

 この霊、殺したの私です。


 「はぁ? んなこと言ったら俺たちまで死ぬじゃねぇかよ」

 「柊菜の能力で防げると思った」


 あ、期待されてた。

 ありがとうございます。


 「じゃ、今回も弘太は活躍しなかった、ってことで! 報告書に書いとくね!」

 「えっ、ちょっ、それで給料減らされたら嫌だよ!?」

 「えー、でも弘太が活躍しないのはいつものことだし……。あとさ、今まで弘太の給料、減ったことあった?」

 「……ない……」


 へー……、班長、意外と優しいんだ。

 まぁ、能力が使えない場面って結構あるもんね。


 「ただ、俺たちの給料が上がることはよくあるけどな」


 真気の言葉に弘太さんが固まる。

 私も結構びっくりする。


 「……それって、『僕の給料はみんなと比べて低い』ってこと?」

 「うん! そうだよ!」


 うわ、かわいそ。

 弘太さんだけお給料少ないんだ……。


 しかもそのこと知らなかったんだ……。


 「まぁまぁ、弘太も()()()()()活躍するんだし! そんな気にすることじゃないよ!」

 「『ごくたまに』ってどういうこと……」


 確かに弘太さんの能力、使う場面難しそう……。

 『トラウマを思い出させる』だっけ?


 トラウマを思い出させたとしても、最悪我慢できるし。

 さっきの霊みたいに、トラウマを克服されたら意味ない。


 それを補うのが私たちの仕事だから、これからも頑張ろ。

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