第103話 VSアイドル霊
私は頭の後ろに柊の花を出す。
それが女の斬撃を防いだ。
一瞬だけ女の動きが止まる。
よし、この隙に班長が――
――?
ん?
なんで班長、攻撃しないの!?
班長の方を見る。
なんか険しい表情で私を見ている班長と、私を無表情で見てるみんな。
ちょっ、助けてよ!
よそ見してたから、女が私を斬ろうとする。
女の刀が腰に当たる。
そして私は急いで、女が斬ってる方向と同じ方向に移動する。
ちょっと切れた……。
私は自分の腰の傷を回復させて、刀を構え治す。
女はまた私に斬りかかってくる。
なんで私だけ!?
私は女の斬撃を防ぐ。
何回も女は私に斬りかかってくる。
私は柊の花を出したりして全部防いだ。
しばらくすると、班長が女の後ろに回り込んできた。
女は班長の存在に気づくと、高く跳躍した。
その上には真気がいて、向かってくる女を斬ろうとする。
女は真気の刀を刀で防ぐ。
そして片手で真気を殴ろうとする。
私は女の拳の前に柊の花を出す。
……今わかった。
柊の花を出すのに集中すると、動きが遅くなる。
……当たり前か。
でも結構いいことに気づいたかも。
真気は、女が柊の花を殴ってる隙に女を斬ろうとする。
女は急いでその斬撃を躱そうとした。
結果的に、女は真気の斬撃は躱せた。
でも、その瞬間に女の背後に班長が現れる。
班長が高速移動したようには見えない。
多分、真気が人形出したんだと思う。
私は一応、いつでも柊の花出せるようにしとこ。
班長の人形の存在に、やっと気づいた女。
班長の人形の斬撃を少し喰らう。
胸が少し切れてた。
女はさっき私がやったみたいに、身体をずらして吹っ飛んだ。
その先には琉璃さん。
刀も抜かないで、堂々と立ってる。
女は琉璃さんを斬ろうとした。
でも誰も琉璃さんを護ろうとしない。
なんで?
『柊菜が護れ』ってこと?
じゃあ私が柊の花、出したほうがいいのかな?
……それでもおかしい。
誰か一人くらい、琉璃さんを護ろうとしてもおかしくない。
……ってことは、琉璃さん敢えて攻撃させたいのかな?
じゃあ変なことしなくていっか。
私は敢えて琉璃さんを護ろうとしなかった。
当然、女が琉璃さんの胸を刺す。
琉璃さんは目を少し大きくする。
……本当にこれ大丈夫なやつ?
一瞬だけ琉璃さん、苦しそうな表情したよ?
私は琉璃さんの顔をよく見る。
……あ、目が赤い。
霊化してるのか。
すると、琉璃さんが煙のように消えた。
その瞬間、女の胸から血が出る。
女は苦しみながら、口から血を吐いた。
……『傷を相手と入れ替える』系のやつかな?
強そうな能力。
でも今がチャンスだ。
私は、オレンジ色の刀で女に斬りかかった。




