第1話 合格
あんまりホラーではないです!
この世に霊は存在するのか?
誰もが思ったことがあるだろう。
結論、霊は存在する。
でも、皆が想像するような霊とは少し違う。
人間を殺す『霊』だ。
しかも、普通の人にも見ることができる。
いつ、なぜ発生したかはわからない。
問題は『霊』は人の身近にいるということだ。
だから、昔は何千人も人が霊に殺された事件もある。
『これからどうしよう』。
日本という国はそう考え、一つの組織をつくった。
『霊伐隊』
この組織は刀や銃などの武器の所持が許可され、人々を霊から護るためにつくられた。
「受かった……」
私は思わず声を出す。
……あ、自己紹介! ごめん、忘れてた……。
私の名前は坂田柊菜、13歳の中学2年生!
ここは霊伐隊の本部。
数週間前に霊伐隊の入隊試験があった。
それで受かったの! 合格者一覧に私の名前がある!
霊伐隊の入隊試験の内容は……思い出したくないから言わなくていい?
ヤバい……興奮しすぎて苦しい……。
私は明日、霊伐隊の制服を着てお昼にここに来るんだ!
あ、じゃあ明日学校早退しなきゃ!
私は家に帰るために走った。
「お、姉ちゃん! 中学生?」
私が走ってたら変なおじさん3人が私に声をかける。
今の私は学校の制服を着ているから中学生ということがバレたのだろう。
「えっと……」
「今から俺らと遊ばない? 近くにホテルあるから」
……中学生の私にホテルに行こうって言うの……?
まぁ、人の性癖に何か言うつもりはないけど……。
てか、そんなの嫌に決まってるでしょ!
しかも、こういうふうにナンパする人ってほんとうにいるんだ……。
「い、嫌です!」
「じゃあさ、金くれよ。持ってんだろ?」
男の一人がそう言う。
すると、他の男の二人が私の両腕を掴む。
そして、もう一人の男が私の身体を触ろうとする。
……これって私が抵抗しても正当防衛だよね?
よし、やるか!
私は、私のことを触ろうとする男に頭突きをする。
次の瞬間、右腕を掴んでいる男のお腹を蹴り、左腕を掴んでいる男の顔を殴る。
3人の男は倒れる。
……みんな血は流してないみたい!
よかった!
「ね、姉ちゃん……化け物かよ……」
男の一人が言う。
「いえ、私は人間です。それと――」
私はおじさんたちに向かって満面の笑みを浮かべる。
おじさんたちは私のことを怖がってるみたいだ。
「――霊伐隊です!」
うーん……こういう系好きですか?
投稿頻度はまた今度発表します。
これからもお願いします!