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久しぶりの再会

シオンは授業が終わると、急いで自室に戻るとリサにドレスの着付けをしてもらった。


「相変わらず忙しいですねお嬢様は」

「いつもじゃないわよ。でも、【王城】に行くのだから、それなりの格好で行かないとね」


そう!

今日は、事情を知る前世での子供達と怪談………じゃなかった会談する予定なのだ。


準備が整うと用意してあった馬車で出掛けた。


「で、シオンお嬢様。どうしてメイドの私まで一緒に行かないといけないのでしょうか?」


「リサは何か用事でもあったの?」

「ええ、お嬢様が出掛けられたら、お昼寝するという大事な用事が───」


「お前はせめて掃除ぐらいしなさーーーーい!!!!このダメイドがーーーーー!!!!!」


シオンはリサのほっぺたをつねった。


「いはいっ!いはいっ!」


リサとじゃれているとあっという間に王城に着きました。


すぐに王族の居住スペースに通され、豪華な部屋で待たされました。


「はは…………コホンッ、お久しぶりですシオン嬢」


すぐにやって来たのは次男のアルトでした。


「アルト、このメイドは事情を知っています。母と呼んでも構いませんわ」


王弟と言う立場のアルトは独身を貫いている。

色々な令嬢が狙っているが、アルトは仕事はしっかりとするが、基本的に自由に行動している。


無論、護衛の者は付いているが。


「それにしてもアルト、独身を貫き通しているとはどういうつもりですか?王族の務めを忘れたのですか?」


シオンが真面目な皇后モードで説教し始めた。


「いや~、兄上も子供いるし、妹のシーラも子供がいるから、自分1人独身でもいいかなぁ~と思って…………」


「そんな嘘が通用すると思っているのですか?何か事情があるのなら母に話してみなさい。相談ぐらいは乗りますわアルト」


ウグッ、慈愛に満ちた顔は生前の母上そのものであった。


アルトが独身を貫き通しているのはシオンのせいであった。幼い頃から自分の幸せより、民や子供達の為に時間を使っていた母の姿を見て、自分の伴侶に、同じ苦しみを味合わせたくないと思ったからであった。


アルトは他の兄妹が来る前に、自分の事を恥ずかしそうに話した。


「そうだったのね。貴方は少し不真面目な所があるから心配だったのだけれど、私のせいだったのね。ごめんなさい。貴方に苦しい想いをさせてしまって…………」


「いえっ!母上のせいではありません!これは自分の問題なだけですので!」


「いいのです。今の私には貴方にとやかく言う資格はありません。王族の責務はありますが、アルトには心から愛した人と一緒になって欲しいとも思っているのです。独身でいるのもアルトの選択です。ただ後悔だけはしないようにね?」


アルトは小さく、はいと言って母との時間を大切にするのだった。








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