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成長しましたわ!

大変お待たせ致しました。

リアルが忙しくなかなか書き溜めできなく時間が掛かりました。


また今日から毎日更新頑張ります!



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

あれから約6年の月日が流れました。

イージス領の上級薬草の栽培も上手くいき、皇王様から正式に辺境伯の位を頂きました。


「やりましたわ!ゼファー様、ありがとうございました!」


「いやいや、今回の立役者はペルセウス君です。私は温泉を水代わりに撒く事ぐらいしか考えられませんでしたが、一度冷ましてから撒く事で植物に熱の害が無いようにしたのが大きいですよ」


ペルセウスは恥ずかしそうに師匠のお陰ですと言い返した。


「そんな事はありません。師匠が田畑の周囲を□こんな風に温泉で囲んで見てはどうだと言ったのがきっかけじゃないですか!」


上級薬草の安定栽培には色々な工夫が求められて何年も掛かったのは事実だった。

今も、もっと収穫量が増えないか模索中である。


「しかし、ペルお兄様も今年から王都の学園に入学ですわね。寂しくなりますわ」


「来年はシオンも入学だよ。正直、領地の事を勉強したいものあるけど、多忙な皇王様を支えたい気持ちもあるから迷っているんだ」


カイル元皇王様はペルお兄様の頭を撫でました。


「昔と違い、もっと官僚達に仕事を振れるように改革を行った。我々だけではなく、官僚や文官にも重要な案件を任せる責任を担うよう、実力のある者を広く採用したのじゃ。昔よりは楽をしておるはずじゃ。ペルセウスは自分のやりたい事をしっかりと見極めて精進するのじゃぞ」


「はい!」


すでに本当の孫の様に可愛がっているカイルだった。


「でも、シオン様が王都の学園に入学するのは心配ですな」


ワイズ元教皇様が心配そうな顔で呟いた。


「そうですね。シオンが守護精霊アリエル様の愛子という事は広く知られてしまっています。イージス領の教会のミサにも特別ゲストとして出席してもらうほどの人気ぶりですからね」



かつてあれだけの貴族の前で顕現された守護精霊アリエル様である。王家には守護精霊アリエルが後ろ盾にあると貴族達は思い知ったはずだ。伝説に語り継がれる神様に実際に目にして、余り悪い事は出来ないだろう。


アリエル様のお陰で、シオンに対する求婚が絶えないのだ。守護精霊アリエル様の愛子。このネームバリューは教会の【聖女】と並び立つほどに人気上昇中である。


シオンと結婚出来れば、守護精霊アリエル様の名の下に、絶大な権力を持つ事ができるし、敬虔なる信者であれば、もしかしたらアリエル様に会える可能性があると、ダメ元でシオンに姿絵を送ってくるのである。



まぁ、余りにうざい…………しつこいので、王家に仲介に入ってもらい、何かあれば王家に直接返事を求める事になったので、かなり減ったのは有り難かった。


それ故に、学園に入ればシオンに取り入ろうとする者が多く出てくるのが懸念されたのだった。


「まぁ、何とかなるでしょう。守護精霊アリエル様も言ってたじゃない。私は静かに暮らしたいので余り騒がせないようにってね」


シオンは呑気に構えていたが、周囲の顔は険しかった。


それは甘いのではと。






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