激動の時代編
お待たせしました!
また毎日更新頑張ります!
今回は2話連続投稿になります!
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話はシオンの前世の時代になる。
隣国との戦争で、先王カイルとどのように国を守っていたのか?
火山噴火での自然災害にどう対処したのか?
とある日、シオンは今世の家族であるペルセウスにお願いされて、過去の話をする場を設けたのだった。
その場にはお父様とお母様、そして先王カイルとワイズ様も同席し、過去の想い出を思いだすかの様な話の場になった。
ちなみにメイドのリサもちゃっかり同席していた。まぁ、リサはお茶を出す係りでだが。
※守護精霊アリエル様(笑)
「さて、お兄様のご希望により、約40年前のお話をしようと思います」
シオンが周りを見ながら進行を務めた。
「先王様も僕の我儘に付き合って頂き申し訳ありません」
「いやいや、今の若い者に過去の事を知って貰うのは嬉しい事じゃ。……………特に命を掛けて国を守った者達が居たことを、覚えて置いて欲しいのじゃよ」
少し遠くを見る様な目になった先王を見てシオンは語りだした。
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約40年前、カイル王太子とその婚約者で公爵令嬢であった私シオンが、学園を卒業した後の話です。
「学生時代は教えてくれないのですか?」
「学生時代は特に何も変わった事がありませんでしたので」
「そうかのぅ?高位貴族を狙ったハニートラップを仕掛ける刺客と戦ったりしたじゃろう?ワシとしてはシオンとイチャイチャできた数少ない期間じゃったなぁ~」
しみじみと思い出す先王をシオンはギロッと睨んだ。
「あら~私もその話に興味がありますわ~」
おっとりお母様も恋愛話に喰い付いて来ましたわ!?
「ゴホンッ!今回はお兄様に【歴史の勉強】の一環としてのお話です!それは次回にお願い致します!それと、これから長い話になりますので、口を出さないように!」
「「すみません…………」」
謝る二人を見てシオンは再度話し出した。
あれは学園を卒業して皇太子カイルと皇妃シオンが国の為に働きだした時でした。
現時点ではカイルの父上が健在の為にまだ皇太子であり、国のトップではありませんでした。
少しずつ政務を任され覚えている最中に起こったのです。
当時の皇王でありカイルの父上だった方が突然に亡くなられたのです。
大きな病気をした事がなかった方だったので、念入りに調べましたが、心臓発作(心筋梗塞)と言う見解で間違いないそうでした。
シオンと結婚して、長男と翌年には双子の弟と妹が産まれて、幸せの絶頂の時期でした。
現皇王が亡くなった事で、国がバタバタしている時期を狙って、隣国が攻めてきたのです。
この隣国との戦争は何年にも及ぶ長い戦いとなります。




