表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/117

攻略対象登場!

次の日になりました。


「シオン大丈夫?目にクマができてるよ?」


「大丈夫ですわ。ちょっと眠れなかっただけなので…………」


大きなあくびをしながら答えました。

昨日はカイルの事が気になり眠れませんでしたわ。少し顔を赤らめて大丈夫と言うシオンは気付くと中庭に案内されていました。


「待っていました。ペルセウス君も一緒で良かった。紹介しよう。息子のルインと妹のイオンだ」


金髪碧眼の王子様は父親である皇王ルークによく似ていた。妹のイオン皇女は少し自信がなさそうな感じで、父親の背に隠れていた。


「こらイオン、ちゃんと挨拶しなさい」


父親に言われて渋々出てきました。


「………イオン・アガレスです」


ちょこんとドレスの摘んで挨拶しました。

うふふ、初々しいですわね♪


「お目にかかれて光栄ですわ。わたくしはイージス子爵家が長女シオン・イージスです。宜しくお願い致します」


シオンはイオン皇女とは違い、綺麗なカーテシーをして挨拶した。


「同じくイージス子爵家が嫡男、ペルセウス・イージスです。お目にかかれて光栄でございます」


ペルセウスも胸に手をやり、綺麗に御辞儀した。


「俺はルイン・アガレスだ。お前がペルセウスだな?アルト叔父上から聞いているぞ!」


うん?

何故か対抗心を持っているように感じました。


「アルト王弟殿下がなんと?」

「何でも魔力量が上がる訓練をしているそうだな!私もようやく常時できるようになったのだ。お前には負けないぞ!」


何やらお兄様に対抗心があるようで盛り上がってますね♪


おや?

僅か数ヶ月で常時できるようになるとは、流石は直系の血筋ですわね。お兄様と同じく天才肌ですわ。


「イオン皇女様はどうしてオドオドしているのですの?何か私達が失礼な事をしましたでしょうか?」


まぁ、直球で聞くのも失礼なのですが、今は無礼講っと思って下さいまし。


「あ、あの…………私は、お兄様と比べて出来が悪いから…………」


目を開いて視線を皇王に向けて睨んだ。


「誰がそんな事を言ったのですか?」


「うぅぅ………家庭教師の先生がお兄様はすぐに出来た。もう先を勉強しているって………私は、何度も聞かないと覚えられないから出来が悪いって…………」


ほう?

その家庭教師はクビね。物理的に飛ばして上げますわ!私の可愛い孫娘に何してくれとんねんっ!!!!


シオンは睨んだ目で皇王とアイコンタクトをするとすぐに側使えのメイドが走っていった。


「母う………コホンッ、シオン令嬢ありがとうございます。なかなか親の私には話してくれなくて」


シオンは無視して言った。


「まったく!可愛い子供を守らないでどうするの!イオン皇女様、ルイン王子とイオン皇女は違います。自分に合ったスピードで歩んでいけばいいのです!」


「で……も、い、偉大なシオン皇后様の名前の一部を頂いたのに………申し訳なくて」


『シオン』

『イオン』


あら?本当ですわw

でも、私の名前が重荷になっているのですわね。


ならば、可愛い『孫』の為にひと肌脱ぎますか!











『よろしければ感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 人にはそれぞれあったペースがある、王族ゆえ求められる基準は高いけど間違えてはいけないね [一言] 物理的には首が飛ばない事を祈るよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ