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最終決戦!

古龍種・火炎龍王フレイムは動揺を隠せなかった。


『コレはなんだ?』


封印される前のフレイムは全ての生命である種族の頂点であった。少ない龍種の中でもトップクラスの力を持ち、気ままに空を飛び、腹が減れば目の前の数だけは多い人間と言う種族を好んで食べた。


今回、封印が解けた時には自分に唯一、屈辱を与えた守護精霊アリエルと言う者を喰い殺して、汚名を晴らすつもりであった。


しかし、この展開はどうだ?

数だけの弱小種が、自分にダメージを与えている。

こちらの攻撃も殆どが防がれ、数を減らす事ができていない。


コレはなんだ?


ただの食料である人間の強さにフレイムは何度も自問する。


守護精霊アリエルの気配はするものの、いまだに姿を現していないのに、自分だけがダメージを受けて疲弊している状態が理解出来なかった。


氷の柱で仰向けに倒れる事になったフレイムはすぐに立とうとしたが───



「今だ!攻城兵器である出番だぞ!」


巨大な岩を飛ばす兵器と、機械式の大きな鉄の矢を放つ兵器が放たれた!


巨大な岩はフレイムの尻尾を潰し、巨大な鉄の矢は胴体に突き刺さった。


グオォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!


余りの痛みに咆哮が響き渡った。


許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!

許さぬ!許さぬ!許さぬ!許さぬ!




ただの食料の分際で、我に痛みを与えるとは!

フレイムはここまでの痛みを生まれてから味わった事がなかった。そして、ただの食料である人間に、命の危険を、恐怖を与えられた事により、大きくプライドを傷付けられてキレたのだった。


攻城兵器の攻撃2射目に時間が掛かる。

故に抜刀部隊がフレイムに斬り掛かったが、転がるように暴れるフレイムに近付けなかった。


「クッ、近づけない。魔法部隊!攻撃を頼む!」


フレイムを取り囲むように布陣した各部隊は一斉に攻撃を開始した。


「頭を狙え!龍種といえども頭を潰せば死ぬはずだ!」


先程と同じく、フレイムに効果のある氷と水の刃がフレイムを襲った!


ザシュッ!!!

グワッ!!!?


氷の氷柱がフレイムの喉に突き刺さった!


「や、やった!致命…………悪くてもブレスはもう吐けないだろう!好機だ!一気にたたみかけろ!!!」


ワアァァァァァァァァァ!!!!!!!


動きが鈍くなったフレイムに抜刀部隊が斬り掛かった!氷属性が付与された剣は、次々にフレイムの身体に突き刺さった!


ここにきて始めてフレイムは、自分が狩られる側だと恐怖した。逃げようにも翼はボロボロで飛ぶ事もできず、自慢の長い尻尾も半分が潰されて動かなかった。


このまま決着が着くと思われた矢先に、フレイムは予想外の行動に出たのだった。













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