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決戦準備

決戦の日に向けて次々に兵が集まってきた。

攻城兵器として使われる巨大な岩を飛ばす兵器や、機械仕掛けの巨大な弓など、多く建造された。


「今のうちに練習して命中精度を上げるぞ!」


「「はっ!了解であります!」」


兵の士気も高く訓練に勤しんでいた。

そして、12月に入った。


「いよいよですわね」


主だった者が集まり、作戦の最終確認に入った。


「もうすぐ古龍種・火炎龍王フレイムが復活します。作戦の最終確認を行いたいと思います」


司会はイージス領の領主であるお父様が話しました。


「まずフレイムが復活した時、森の手前の平地でフレイムを迎え討ちます。必ずやってくるよう、空に向けて『花火』を打ち上げます」


「待て、そもそも必ず誘導されると決まっていないだろう?そのまま反対側の隣国へ向かわれたらどうしようもないぞ?」


意見したのは、騎士団長の『ガープ』と言う人物だった。騎士団を率いて前線で戦う為に一番真剣に聞いている。


「それは大丈夫だ。フレイムはアリエル様に強い執着があるみたいでな。平地にはアリエル様の力を使い、フレイムの意識を誘導する手筈になっている。花火はおまけに過ぎん」


「了解した」


そして迎撃について続いた。


「フレイムが現れたら、弓隊の一斉掃射でフレイムの気を引きます。更に近付いてきたら魔法で迎撃します。問題はフレイムのブレスがどれくらいの『溜め』で放つかです。ブレスの距離と発射速度によっては、魔術師は攻撃魔法を止めて結界魔法に切り替えないといけません」


「相手はアリエル様ですら封印するのがやっとの伝説級の怪物だ。何が起きても柔軟に対応するしかあるまい。部隊を三千に別けて少し離れて配置する。可能であれば、離れている部隊が攻撃されている時に結界魔法を他の部隊が強化する援護ができないか、演習を重ねてやっている」


ここでガープが答えた。


「隣の部隊の援護は可能性でした。しかし、部隊全体の強化は難しいですな。今は、平野の地面を掘って、土壕の通り道を作っております。最悪、地面に隠れれば助かる可能性が高まります」


「なるほど。この数ヶ月間は兵達総出で掘ってたのはその為か。空を飛ぶフレイムには、我々は格好の的だからな。数で攻撃するにせよ、部隊が瓦解して散り散りに逃走するよりは、地面に隠れて纏まっていたほうが立て直しがし易いのも良いな」


そんな副次的効果もあったのですね。


「私はフレイムが地面に落ちた後が大変だと思うのですが、フレイムに普通の剣が通用するのですか?」


「それは剣に氷、または水の魔法のエンチャントを掛けて対応する。すでに、水と氷の属性の魔術師は森で待機している間にエンチャント(付加)をする手筈になっている。フレイムにもダメージを与えられるはずだ」


こうして、フレイム対策の会議は何日間も行われるのでした。


決戦の日は近いです!





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