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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
活動編 ギャラクティカダーク世界情勢に介入しまくる。
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初陣前夜

今回はハルちゃんのターン。

 昨日のお食事会、ウリアーナのお兄さんのダニールさんとお仲間の五人はほとんど食事に手を付けていなかったなぁ、確かに色々と衝撃的だったとは思うんだけど。シリアの大統領になったロトゥフさんもそうだったけど大人になったら新しいモノを受け入れる事が苦手になっちゃうのかな?


 今回の作戦は梅津女子学園の春休みが終わるまでの間、出来れば二週間以内に片付けたいって幸四郎さんが言っていたけど真人さん達はそんなにかからないだろうって言うんだよね。犠牲者も二桁以内が目標だって言ってるけど真人さん達は一桁以内でいけるって言っている。現実的な指揮と判断をしなければならない幸四郎さんと、とんでもないアイデアや発明をポンポンと出す真人さん達との間にはその辺の差が出ちゃうんだけど何故かバランス良く組織運営出来ているのが不思議でしょうがない。これも宇宙のパゥワァァなのかもしれないなぁ。


 今は作戦室では指揮系統、政治交渉担当者と科学者、現地の反ロシア派代表が作戦会議をしているけどダニールさん達はやっぱり置いてけぼりなんだろうな。上層部が会議をしている間、私は頭にヘルメット型の端末を付けて戦闘アンドロイド「ビューティーサニー」のシミュレーション訓練をしている。訓練と言っても感覚的にはFPSタイプのゲームをしているのと変わらない。


 シミュレーターじゃなくて生きている兵隊さん相手に戦うのはキツいと思ったけど、基本戦略は武器破壊や失神をさせて戦闘不能にする事と精神的に揺さぶって戦意を喪失させて死者を出さずにロシア軍を制圧する事だから訓練にも気合いが入るんだよね。


 シミュレーションと実戦とは違うってよく言うけれど脳直結だからサニーのコントロールと一緒だし、シミュレーターの兵士の設定は人間離れした動きの鬼難度だから「これで慣れといたらロシア軍なんて雑魚過ぎて無双出来ちゃうよ」って今日子さんが言っていたなぁ。


 ヒバリちゃんは球形の戦闘シミュレーターに入ってトレーニングしている。中は立体映像で敵が攻撃してきて攻撃がヒットすると軽い電流が流れて、こちらの攻撃を当てると特殊スーツが手応えを感じさせてより実戦に近い訓練を受けられる。サイコウエーブを使い遠隔でサニーを操作する私と違って、自らの肉体で戦うヒバリちゃんは身体を使ったトレーニングが必要不可欠だからだ。


 オーバーワークにならない様に、ある程度疲労が蓄積するとシミュレーターが終了する仕組みになっている。私とヒバリちゃんの訓練はほぼ同時に終了したみたいで、ヘルメットを取って息を吐くと球形シミュレーターからヒバリちゃんが出て来た。息を切らせたヒバリちゃんが訓練用スーツを脱いで全裸になると、全身にじっとりと汗をかいていた。


「ふうぅぅぅ! 疲れたぁぁぁぁ! 結構ハードな設定だったよハルちゃん。四方八方からマシンガンで撃ってくる弾を掻い潜って誘導ミサイルから逃げ切って中国拳法や剣術の達人を殺さずに取り押さえるのって凄く難しかったぁぁぁぁ! 一回成功したらコツが掴めたけど実戦だったら二回も死んでたよぉぉぉぉ!」


 何? そのあり得ない設定? 私のも無理ゲーに近い鬼難易度だけど。ヒバリちゃんのプレイ動画? を見せてもらうとリアリティーが無さすぎて顎が外れそうになったよ。あんなバトルアニメみたいな戦闘って現実にはあり得ないでしょう! 誰だよこんな無茶苦茶なシミュレーターを作ったのは……って間違いなく今日子さんだよね。


 頭おかしいと思ったけど、あの人達にとっては褒め言葉になるかもしれないなぁ。それによく考えたらヒバリちゃん、あの無茶苦茶な設定のシミュレータークリアしちゃったんだよね……私もまだまだ常識に捉われてるんだなぁ、ダニールさん達のこと言えないや。


「ハルちゃんのシミュレーターの動画を見たけど、サニーの操縦はもう完璧だね! 一緒にロシア軍を蹴散らすの楽しみだなぁ」


「そうだね、幸四郎さんや真人博士達は犠牲者は二桁、一桁以内が目標だって言ってるけど私達はゼロを目指そうよ」


「不殺を貫くんだね! そうだね、今度の相手はテロリストじゃなくてちゃんとした一国の軍隊だから兵隊さんはなるべく生かしてあげたほうがいいよね」


 ちなみにこの会話をしている間のヒバリちゃんはずっと全裸だ。女同士だけどせめて下着くらいは付けてくれないかなぁ。


 シャワーを浴びて着替えた後、食堂でマインちゃんの作ってくれたサンドウィッチを食べていると作戦会議を終えた幸四郎さん達が入ってきた。ミイちゃんとユウちゃんがお茶とお菓子の用意をしていると、私達に気付いた幸四郎さんが声をかけてきた。


「ヒバリ、ハル今日の訓練は終わったようだな。とりあえず隣国であるケメロア共和国の軍事基地を攻撃する事にした、ロシア軍の航空と空挺の大部隊が集結する大規模な軍事拠点だから結構ハードだぞ。お前達が基地を攻撃している間に鷹丸、ミスティと反ロシア派が首都を制圧する作戦だ」


「とりあえず、派手に暴れて揺動すれば良いんだよね」


「ヒバリちゃん、それだけじゃなくて航空戦力を削るのも重要な任務だと思うよ。ですけど幸四郎さん、オムス塩湖のほうが優先じゃないんですか?」


「もちろん最終的な目的はクラヴィーア神の救出だが、まずはビューティーサニーとヒバリの戦闘バイクの実戦テストがしたい。まあ、そのついでにケメロア共和国の解放をしてロシア軍の戦力を見極めながら削るという作戦だ」


「ついで……我が祖国の解放がついで……」


 なんか落ち込んでる人はケメロアの解放軍のリーダーなんだろうな。その後は作戦の詳細を聞いて入念な打ち合わせをした。


「ヒバリの戦闘バイクだが会議の結果、名称はバトルラークに決定した。今回ケメロア共和国のロシア軍基地に対しての作戦はバトルラークとビーティーサニーによる強襲とする」


「サニーの装備は高軌機動用の飛行ユニットにするよ。予備の機体は一体だけだから、敵の攻撃は出来るだけ避けてね」


 ビューティサニーは背中と両腕、腰と両足に状況に応じたアタッチメントを取り付ける事により様々な戦況に対応する事が出来る。主に格闘戦、長距離射撃、火力優先、防御特化等があるが今回は機動性重視のようだ。そしてサニーが破壊されても私の意識と言うか魂は本体に戻るから予備の機体があるということは残機一って事だね。


「作戦はサニーが上空から奇襲攻撃でロシア軍の目を引き付けている間にヒバリがバトルラークで強襲、バイク形態で基地の奥に潜入しパワードスーツ形態に変形。目立つ様に戦い出来るだけ多くの敵を敵を引きつけてから新兵器を使う」


「新兵器?」


 幸四郎さんの口から出た新兵器の言葉に反応した私に今日子さんがドヤ顔で言う。


「中東でゼロに発声練習させていろんな周波数試したでしょ、気絶や目眩を起こす周波数の細分化と微調整のプログラムが完成したんだよ」


「そして音波発生装置も高出力でありながら小型の物を作っておいた、広範囲拡散タイプはバトルラークに装備、指向性を持たせたハンドスピーカータイプはビューティーサニーの手持ち武器として調整してある」


 今日子さんに続き清志教授も仁王立ちで腕を組み同じくドヤ顔で力説する。正直言ってこういう時の二人はちょっとウザい。


「じゃあ私とハルちゃんが頑張ったら不殺で基地を制圧する事も難しくないよね!」


 ヒバリちゃんがお茶菓子を横取りしながら話しているとすぐにミーちゃんとマインちゃんがお茶菓子を補充して私達の分のお茶とお菓子をもってきた。本当にギャラクティカダークのロリロボメイドは優秀だなあ。


「では詳細は後で会議室で行うので一時間後に集合だ」


 その後は会議室で作戦の最終調整と質疑応答をする、作戦は明日の日の出と同時に決行となった。こちら側の準備は万端だしケロメア共和国内の反ロシア勢力は常に臨戦態勢なのでいつでもOKだそうだ。リーダーのカルノフさんは太マッチョなアジア系のお兄さんで5人の中ではいち早くギャラクティカダークに順応していた。


 さて、私とヒバリちゃんは明日のメインだからコンディションを整えないとね。夕食はボルシチ、ロールキャベツ、ピロシキ等のロシア料理を用意してくれて、とっても美味しかった。明日は朝早いからもう寝ないとね。


 やっぱり私の感覚も壊れてきたなぁ。明日は戦争だっていうのに旅行か楽しいイベントにでも行く時のテンションだ……。

次回もハルちゃんのターン。

ハルちゃんとヒバリちゃんが派手に暴れます。

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