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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
活動編 ギャラクティカダーク世界情勢に介入しまくる。
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新能力と誰かの記憶

今回もハルちゃん

 わっ! わっ? 私ユウちゃんになっている! なっなっ何で!?


 私が全力でパニクっていると真人博士達が血相抱えて走って来た。三人共頭の回転が速いせいか私の様子を見てすぐに状況を察してくれたみたいだ。


「とりあえず落ち着け晴美! そこに座って深呼吸だ!」


 真人さんがユウちゃんになっている私を椅子に座らせて、本物の私をソファーに寝かせる。なんかややこしくて分からくなってきた、私は指示通りに深呼吸を試みたがロリメイドロボには肺が無いので深呼吸の格好をしただけだ。


 それでも真人博士達が駆け付けてくれたことで気分が少し落ち着いてきた。

 三人共瞳孔が開いて目が淡く光っている、確かサイコウエーブが発動している時に起きる現象だったよね。それぞれの能力で私達の事を調べているんだけど、私を助ける為と言うよりも新たな研究対象を見つけたいう雰囲気だ。


「ハル、とりあえずお前の肉体は生きているから心配するな。心拍数、脈拍、体温共に正常だ、とりあえずソウルコアも健在なようだから元の身体に戻る事は可能だろう」


「ユウの機能は正常だな、さっき普通に動いていたが違和感無く動けるのか?」


 真人博士が元に戻れると言ってくれたので少し安心した。清志教授はメカニックが専門なのでユウちゃんのボディーと機能の方をチェックしていたようだ。そういえば今の私、機械の身体でしかも幼女ボディーなのに全然違和感を感じていない、目線が変わった以外は普通に動けるし五感だってちゃんとある。


「正直言って気持ち悪いくらい違和感が無いですこれって一体……まさか私のサイコウエーブ!?」


 冷静になったら頭が働きだした、脳改造のレベル3が無事に完了したらサイコウエーブが発現する可能性が高いと言われ、何か凄い能力が身につかないかなぁと期待していたのは事実だから。でもユウちゃんの身体に入っちゃうなんてどんな能力なんだろう。


「ハルちゃんちょっと待ってね、試しにユウちゃんのAIにアクセスしてみるよ」


 今日子さんはそう言うとユウちゃんに電脳人間を発動した。そういえば私がこの身体にいて自由に使っている時のユウちゃんってどうなっているんだろう? まさか上書きされて消滅していたりしないよね。


「ふんふん、なるほどねぇ。ユウちゃんの意思はちゃんと存在しているよ。真人さん、ユウちゃんの中にコアブロックを入れたよね? どうやらそれが原因みたいだよ」


「ああ、ゼロの例もあるから何かのはずみでソウルコアが発生する可能性があると思ってな」


「システム掌握権はAIよりもソウルコアが優先する仕様になっているからハルちゃんのソウルコアのコピーがアイちゃんのコアブロックに入ったから身体を乗っ取る形になったんだよね」


 えっ! ソウルコアのコピー!? ソウルコアって魂だよね? そういえばさっき真人博士が私の本体のソウルコアが健在だっていってたなぁ。


「とりあえず分析結果だが、ハルが新たに身につけたサイコウエーブはソウルコアのコピーを作り出し憑依可能な物体に取り憑いて意のままに操る能力のようだ。ユウに取り憑いた経緯を考えると……そうだな、自分の顔を掴んで真っ正面から目線をあわせてみろ」


 私の頭を両手で抱えると閉じていた目が開く。さっきと同じような目眩が起こり一瞬意識がとぎれて、瞬時に意識が戻ると目の前にはユウちゃんの顔があった。


 良かったぁぁぁぁ! ちゃんと戻ってるぅぅぅぅ! ホッとして胸を撫で下ろしていると今日子さんから指示が出た。


「ちょっと試してみたい事があるから、もう一回ユウちゃんに憑依してくれない?」


 せっかく戻れたのにぃぃぃぃ……と思ったが能力の詳細を調べる為に必要な事かもしれない。まだまだ未知の部分が多いからちゃんと調べてもらったほうが良いだろう。


 同じようにユウちゃんと視線を合わせると、またユウちゃんのボディーに入ることが出来た。慣れてきたのかコツをつかんだのか目眩はかなりマシになっているし意識が途切れることも苦にならなくなっている。


「じゃあハルちゃん、まずはオムレツ作ってみてよ」


「は!?」


 今日子さん、いきなり何を言ってるの? 唐突過ぎて意味分かんないし私、お料理なんてしたことないし……えっ!? 目の前にオムレツのレシピがいっぱい浮き出てくる。


「えっと……色んなレシピがあるんだけど具と卵の焼き加減、ソースの種類で選んでくれたら……」


「じゃあ具はお肉系で卵はふわとろ、トマトソースで。食材は厨房に一通り揃っているよ」


 厨房に移動して食在庫に行くと何がどれだけ必要なのかが分かる。食材をそろえると下処理をするのだがお肉と玉ねぎのスライスもジャガイモの皮剥きだって包丁でスイスイと出来てしまった。トマトソースをサクッと仕上げると、具材を炒めて卵でくるむ。我ながら絶妙な炒め加減と玉子の柔らからさだ……よし! 出来た。


 人数分作ったオムレツをみんなが試食する。信じられないくらい上手に手際良く作れたけど、これってユウちゃんにプログラムされている事なんだよね? 身体やセンサー類も違和感無く使えちゃっているし。


「うん! 美味しい! やっぱりハルちゃんのサイコウエーブは乗り移るだけじゃ無くて全システムの掌握も出来るみたいだね」


「後でゼロの予備ボディーでも試してみるか? だがコアブロックが存在する事が前提の能力なんてありなのか真人」


「いや、たまたまコアブロックという条件の良すぎるモノがあっただけだ。まあコアブロックが無ければここまで完全に憑依することは出来ないだろう、せいぜい監視カメラに取り付いて盗み見するとか、システムに取り憑いて誤動作を起こすくらいかな。あとは植物状態の人間や呪いの人形とかを操れるくらいか」


 その後はゼロの予備ボディーに取り付いて幸四郎さんと飛龍零で飛行したり色々な実験をして私の能力を調べると新サイコウエーブの全容が明らかになった。


 私の新たなサイコウエーブ「ソウルポゼッション」はソウルコアブロックに私のソウルコアのコピーを憑依させてそれを搭載したメカを自在に操れるらしい。根性を出せば生きた人間にも使えるらしいけど双方の心身にかかる負担が凄まじいからやらない方が良いそうだ。ちなみに憑依中は意識が完全に憑依先に移るので本体は無防備になるらしい。


 憑依されたマシンにプログラムされた機能は瞬時に理解する事が出来て自分の身体の様に扱うことが出来る。さらに飛龍零での飛行実験により少なくとも月の周回軌道までは私の本体から離れていてもコントロール可能だと確認できた。


 さらに憑依中に取り憑いているコアブロックが破壊されても私の意思は本体に戻る事が出来ることが南極で私の取り憑いたソウルコアを破壊する実験で判明した……って戻って来れなかったらどうするつもりだったんだろう?  怖くて聞けない……。


「でもこの能力って何かに活かせるのかなぁ?」


 私が小首を傾げると真人博士が少し考えてから言う。


「うちの戦闘って鷹丸やミスティ達の生身の忍者達にに頼っているだろう?  例えば戦闘ロボやアンドロイドに憑依させれば戦力を増やせるんじゃないか? やられても本体は無傷なんだし」


 えっ!? それってカッコよくない!? しかもやられても無事だし量産型にすれば残機有りじゃん! と思っていたら私以上に清志教授と今日子さんが喰いついた。


「それはグッドアイデアだ真人! 巨大ロボといきたいところだが資材が足りないし建造に時間がかかるから、まずは戦闘アンドロイドからだな」


「じゃあハルちゃんがコントロールするんだから美少女アンドロイドにしようよ!」


 えっ!? 私は人並みの容姿なんだけどコントロールするのが美少女アンドロイドって、なんか変身ヒロインみたいでカッコイイ!


「武装は目からビームと右手がロケットパンチ、左手はドリルってのはどうだ?」


 え!? どっちかと言うとビーム剣と光線銃とかがいいんですけど……私が顔を引きつらせている事に全く気づかず今日子さんが追い討ちをかける。


「おっぱいミサイル! おっぱいミサイルも付けようよ!」


「ダメだ今日子、おっぱいミサイルは機動性と防御力を犠牲にしてしまうので難しい」


 ホッ……流石にそれだけは勘弁して欲しい。


「待てよ……そうだ! チクビームだ! チクビームなら機能的に何も犠牲にしない!」


「それだぁぁぁぁぁ!」


 ギャァァァァァァァ!! やめてぇぇぇぇぇ! 私が声にならない悲鳴を上げていると真人博士が私の肩をポンと叩いた。


「ハル、お前はもうギャラクティカダークの正式な構成員なんだから幸四郎さんとルークに訴えてもいいんだぞ、セクハラで!」


「うん! そうする!」


 その後二人は幸四郎さんに、こっ酷く怒られて一週間の研究室立ち入り禁止の罰を受けた。私が憑依するアンドロイドは真人博士と幸四郎さんの厳しいチェックが入るみたいなので安心した。


 ギャラクティカダークの詳細説明と契約内容の確認は明日にして、今日は疲れたので基地内の天然温泉に入って用意された自室で休むことにした。私の部屋はまだベッドが置かれているだけだが家具や内装については希望を聞いてくれるらしい。ちなみに友達同士だという事を配慮してヒバリちゃんの部屋の隣にしてくれている。


 今日一日で色んなことがあったなあ、清志教授と今日子さんの暴走には参ったけど概ね楽しい一日だった。ベッドに寝っ転がると改造手術を受けた時に見た不思議な風景を思い出す。



 私は誰かの目線でその世界を見ていて、それはまるでSFファンタジーの世界みたいだった。私が入っていたのは被差別階級の若者で彼は支配階級の風変わりな王子様? と出会い、彼の所持する宇宙船で宇宙の星々を旅をしていた。いつしか二人は親友となり迫害されている人々を解放したり、宇宙海賊を退治したり、戦争を止めたりと大冒険をしていて……まあ意識がハッキリしてなかったからちょっと記憶が曖昧だけど。


 誰かの記憶がハッキリとしているのは王子様が天才科学者でもあり名前がハーキュリオスだと言う事、親友である誰かは彼の事を愛称であるハーリーと呼んでいた事くらいかな。


 けっこう面白かったから夢で続きを見れたら良いなぁ……おやすみなさい。

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