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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
活動編 ギャラクティカダーク世界情勢に介入しまくる。
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動き出す世界

「シンちゃん今日ってカリフォルニアアグリカルチャって会社のテリー バートンっていう営業が商談に来るんじゃない?」


 朝食が終わりみんなで食後のコーヒーを飲んでると今日子が真司に話しかけた。


「ちょっと待って……ああ、午後からクリーナーパンジーと睡蓮の大規模な契約の商談の予定があるな。一般の営業社員に任せるつもりだけど何かあるの?」


「そいつCIAのスパイだよ」


「マジで⁉︎」


「本気と書いてマジと読む、なんてね。そいつはエージェントセネガータ、僕を追っていたツポーコンとコンビでウチを嗅ぎまわっている奴だよ。どうやらアメリカさんは僕らをマークしてるみたいだね」


 まあ今のところ「銀河バイオ」がウチのフロントカンパニーだと勘付いているのはアメリカ合衆国と金魚のフンの日本政府くらいだからな。逃げ腰な日本と違ってアメリカはスパイを送ってきたか。


「中国もスパイが消息を絶っていることからウチを調べ始めているようだぞ、どうやら最近S湾周辺の艦艇の動きからアメリカとの関わりを疑っているようだが」


 ルークの意見に幸四郎さんが続く。


「アメリカの動きは明らかにウチに対する警戒と即応態勢なんだが、周辺国に緊張が走るのは良くないな。ちょうどいいからCIAのエージェントさんは丁重にもてなして伝言役になってもらおうか」


「ハイッ! ハーイ! 僕が商談の場に行って、ビビらして来ようか?」


 今日子が元気に手を上げるが幸四郎さんは首を横に振る。


「アメリカ政府はウチが異星人のフロントカンパニーだという事に勘付いているだけだ。だから今回の交渉は容姿が地球人とかけ離れているほうが好ましいな」


「ゴッグ船長とテンタが良いと思う、ヒューマノイドタイプから見ればかなりインパクトがある」


「ちょっといいですか?」


 幸四郎さんとルークが人員について話しあっていると秀樹が手を上げて意見を出す。


「二人共地球人の容姿から離れすぎるとプレッシャーがかかり過ぎるかと思います。あと二人で交渉するなら片方は女性のほうが良いと思うのでスカーレットさんが適任かと思いますが」


「じゃあもう一人はテンタだな、ちょうど休暇も終わったことだし。どうせなら思いっきりビビらせる演出を用意しようぜ」


 清志が楽しそうに凶悪な笑みを浮かべている、もちろん俺もこういったことは大好きだ。セネガータが来るまで十分時間があるからとっておきのイタズラを考えよう。


 結果はドッキリ大成功だ、訓練されたスパイだけあってリアクションはイマイチだったけどなぁ。だが冷や汗の量が半端じゃなかったし動揺を隠して平静を取り繕う様子が本当に笑えた。


「まあ、アメリカさんは今までの対応から見てしばらくは様子見だろう。MI6もスパイの記憶操作の技術とお前らが用意したお土産でウチにチョッカイ出すのを控えているしな」


 幸四郎さんが言うお土産とは俺のクリーナーパンジーのDNA解析と今日子のプログラム、清志の数式だ。どれも現行の地球人の技術や知識では理解不能なものばかりだ。




「あとはロシアか……ツバメたちが捕らえたスパイはターチの餌にしたんだよな。それにしても懲りずによく来るもんだな」


 オーバーテクノロジーを手に入れて大国に返り咲こうとしてるんだろうな。軍事力と経済力を革新的な技術で飛躍させてアメリカと中国を一気に抜き去ることに必死なんだろう。


「クラービア人を助けるためにはロシアとの衝突は避けられないな、空間跳躍の装置を作ると同時に戦力も整えたほうが良いだろう」


「その辺はちゃんと考えてるよ俺と清志と今日子でとっておきの物を考案している。空間跳躍のフィールド発生装置とは別に製作もはじめているよ」


「なあ幸四郎さん、ヤッパリあんたには偵察機や輸送機なんかより戦闘機が似合うと思うんだよな」


 清志の言葉に幸四郎さんの目の色が変わる。


「俺の戦闘機を作っているのか⁉︎」


「ああ、俺が中枢部分を清志が機体の設計を今日子が制御系統と電子制御を手がけた宇宙最強の戦闘機だ、期待して待っててくれ」


「幸四郎さんが新しい戦闘機で空を駆けるところを私も見たいですねえ。だけどその時にはもう私はいないんですね残念です」


「ゼロったら、しんみりしちゃって! 幸四郎さんの勇姿を見るどころか……ンガムフ!」


 余計なことを口走りかけた今日子の口を俺と清志がふさぐ。


「おい! 今日子、不謹慎な事を言うんじゃ無いゼロの気持ちを少しは考えろ!」


「全くだ!そんな事を軽々しく口走るんじゃ無い!」


 何とか誤魔化せたかな? 清志も冷や汗をかいているみたいだ。俺は思考をリンクさせて今日子に念話で説教をする。


 [アホ! ボケ! マヌケ! 中東での作戦が終わるまでは黙っとけって言っただろう! 意識されると台無しになる可能性があるんだぞ!]


 [ごめんなさい! うっかりポロっと!]


 [何とか、お前の不謹慎な発言を止めたって事で今回は誤魔化せたみたいだけど、これから気をつけろよ!]


 思考のリンクと共有化はレベル4の改造者に起きる現象だと思っていたが清志とは俺も今日子もリンク出来ない。


 どうやら俺と今日子の間でだけ起こる現象のようだ。相性なのか、何か条件があるのか?一度検証してみたほうが良さそうだな。



 そう今はロシアの前に中東だ。ゼロを大暴れさせて、その影響で周辺国や世界がどう動くかの大実験が控えてる。巨大な龍がその命と存在を誇示する為に起こす大破壊、ターゲットは国際テロ組織と紛争地域。


 計画が決まってから中東地域に詳しいヒョエさんとスーパーニンジャにして人間兵器の鷹丸が中東での情報収集をしている。俺達の自信作であるサイドカー付きバイクと快適アウトドア装備で砂漠でも不自由なく過ごせているはずだ。


「鷹丸とヒョエの報告によると中東はマスコミが伝えるよりも酷い状況のようだ。政府、行政機関の機能不全状態が長く続き殺伐としているらしい」


「鷹丸は見るに見兼ねてならず者やテロ組織から町や村を救ったらしい。その時にヒョエが上手く交渉して、いくつかの自治体や真面目で理解のあるイスラム教徒を味方につけたらしい」


 幸四郎さんとルークが中東の鷹丸とヒョエさんの報告を俺たちに伝える。さすがは鷹丸だな正直な話、鷹丸だけで小規模なテロ組織なら壊滅させる事が出来るだろう。


「輸送機の完成は再来週だ、各種装備とゼロ本体の積載と微調整の時間を入れたら作戦決行は七月末から八月頭だな」


 清志の報告に頷いた後、幸四郎さんが軍人の顔になって今後の予定を指示する。


「再来週、輸送機が完成したら中東に向かう人員を発表する。希望者がいれば早めに名乗り出るように。尚、参加したくない者も名乗り出ること、この作戦は万全の対策を取り決行するが相手はテロリストと軍隊だ、安全を保障することは出来ない!」


 俺はもちろん参加する。ゼロのソウルコアを入れるコアブロックだが念のためにいくつか予備を作っておくか、破損したら使えないからな。

次回は中東で活躍する鷹丸とヒョエさんのターンです。

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