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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
活動編 ギャラクティカダーク世界情勢に介入しまくる。
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秘密基地でのティータイム

「はぁぁぁ疲れたぁぁぁ!」


 東京から秘密基地に帰った俺は疲れ果てていた。




 銀河バイオ株式会社のプレゼンやらなんやら、東京での雑用を済ませて新幹線で真司と二人で帰る為にホームに上がると満面の笑みを浮かべた沙羅が待っていたのだ。


「な、なんで俺が乗る新幹線が分かったんだ?」


「堀江社長、兄がいつもお世話になっております。私、真人の妹で阿久 沙羅と申します」


 沙羅はとりあえず真司に挨拶をして俺に微笑みかける。


「堀江社長が後見人をしている風間さんに教えてもらったのよ、宿泊先は知らないけど帰りの新幹線の時間は知っていたから快く教えてくれたわ」


 ヒバリの奴! 忍者のくせにあっさり口を割りやがったな! 修行が足りん!


「兄さんは忙しいから時間が取れないのね、私も新人教師だからなかなか会えなくて困っていたの。連絡先とSNS教えてよ」


 ヤバイ! 俺ともあろう者が……回避方法が全く思いつかん!


「あ! そうだお前の名刺作っていたの忘れてたわ、ちょうどいいから妹さんに一枚渡しておくな。個人携帯とメールアドレス、SNSも書いてあるからどうぞ」


 しぃぃぃんんんじぃぃぃぃぃ! 何してくれてんだぁぁぁぁ!


「わあっ♡堀江社長ありがとうございます! 兄さんたら妹の私に対して他人行儀にならなくていいのに人目を気にしちゃって、お別れのハグやキスぐらい仲のいい兄妹なら普通ですよね♡」


 流石に真司も気付いたようで冷や汗をかきながら俺の方を見たので思いっきり殺気を込めて睨みつけてやった。


「はい、兄さんアップルパイ好きでしょう? グラミースミスのアップルパイ、みなさんで召し上がって下さいね」


 新幹線が出発する時、沙羅が窓に張り付いて手を振るので駅員に怒られていた。


 座席に座わると真司が手を合わせて謝る。


「すまん! 真人! 普通の兄妹だと思ってたから、まさかあんなに病的なブラコンだとは思ってなかったんだ!」


「なあ真司、うちも秘密結社だからそろそろ怪人の一人でも作ろうと思うんだが、オオミスジコウガイビル男とダイオウグソクムシ男だったらどっちになりたい?」


「勘弁してくれぇぇぇぇ!!」


「お客様! 他のお客様のご迷惑になりますので大声を出さないで下さい!」


 いい歳こいて車掌に怒られてしまったじゃないか。冗談の通じない奴め、そもそもあそこで沙羅に見つかった時点でこうなることは不可避だったから仕方ない。ヒバリもスイッチの入った沙羅には敵わないだろうしな。


 五分毎に来るメッセージにスタンプだけで対処する、返事しないと後で面倒だからなあ。後で今日子に頼んで自動返信プログラムでも組んでもらおう。


 夕食は駅弁で済ませたから基地に帰るとみんなでティータイムだ。阿久の一族は土産を持たせるのが趣味なのか、紙袋が重いと思ったら丸ごとのアップルパイが五箱も入っていた。


「真人、瀬戸内 晴美をウチにスカウトしたいんだがどう思う?」


 幸四郎さんが自らの手でコーヒーを淹れながら俺にたずねる。あの日の別れ際に本人を含むみんなの前で晴美のサイコウエーブについての説明をしたんだ。




「晴美のサイコウエーブは名付けるなら「生存予知」とでもなるのかな? 自分及び肉親、仲間の危険に対しそれを予知するだけで無く生存する方法が分かるんだ」


「えっ⁉︎ 虫の知らせ的なモノだと思ってたら……ところでサイコウエーブって何ですか?」


「特殊な脳波で自分の内外に影響を及ぼす能力、まあ超能力だと思って差し障りない」


「うそぉぉぉぉ! 私エスパーなの? トレーニングすれば他の能力使えたり、好きな事を予知出来たりとかは……」


「無いな、あくまでも身に迫る危険から逃れる能力だ」


「それって私や周りの人がピンチの時だけに発動するねよね……じゃあ出来れば発動しないほうがいい能力じゃん!」


「ソウルコアとサイコウエーブの波長から考察すると……自分自身に関しては伝染病や癌、生活習慣病や性病からも無意識に回避する事が出来るな……晴美は老衰以外で死ぬことはほぼ無いと言ってもいいだろう」


「喜んでいいのか微妙なんですけど……」




 テーブルに切り分けられたアップルパイと幸四郎さんの淹れてくれたコーヒーが並ぶ。沙羅のやつ、ウチの人数知ってての大量購入だったのか? 賞味期限を見たら「本日中にお召し上がりください」じゃないか。


「晴美をスカウトですか? 確かにあの子のサイコウエーブはウチにとっては有用ですよね」


「ああ、これから本格的に活動するに於いて、あれだけ強力な危険回避の能力は是非とも欲しいところだ」


「でも彼女は未成年で両親共に健在です、ウチに引き込むのは難しいんじゃないですか?」


 浩二が手掴みでアップルパイを食べながら話しに入ってくると秀樹も紅茶にレモンを搾りながら後に続く。


「確かにな、今から大学行ったり楽しい盛りに秘密結社の構成員になるなんて普通は断りますよね」


「まあ、青春捨てさせるのも可哀想だと思いますけど本人が来たいなら入れるのもありかな」


 和美が何気無く行った一言に、周りは一瞬固まってしまった。


「和美さん何言ってんの!?」


「本人が来たがるって?そんなことあるの?」


「ウチって、地球じゃ表向きは存在しない組織だよ!」


 浩二、真司、秀樹が驚いて口々に否定的な事を言うが、そんなに変な事は言ってないがなぁ。ウチは居心地がいいし来たいなら来てくれた方がいいと思うが。


「でもウチ楽しいよ、自由だし待遇いいし」


「まったくだ!高校出て大学行ってつまらん人生歩むよりもよっぽど充実した毎日だと思うぞ」


「新しい仲間が増えるのは大歓迎だよ、ウチは少数精鋭だけど人員の補充も必要だと思うんだ。幸四郎と真人の目に留まったならいい人材に間違いないと思うよ」


 アップルパイを食べながら今日子と清志は肯定する。イーマ様も来るなら歓迎するようだ、ミレ姫もモゴモゴと何か言っているが頬張りすぎて何を言ってるのか全く分からない。


「とりあえず、その子ってウチがどういうところかはザックリとは知ってるのよね? ヒバリちゃんを通じてギャラクティカダークを知ってもらった上で考えてもらったらどうかしら?」


 みんなそれが良いと思っているみたいだ、俺としても晴美が来てくれたらソウルコアとサイコウエーブの研究が進むからありがたいしな。


 アップルパイが二切れ残っているので一つもらおう。


「真人さん、食べる事に対してわりと無頓着なのにおかわりするなんて珍しいね」


 もう一つを取りながら今日子が意外そうな顔で言う。


「アップルパイは好きなんだよ」


 母さんが生きていた時、まだ小さかった沙羅と二人でよく焼いてくれてたからな。

ぶっちゃけて言うとハルちゃんは異能生存体です。

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[一言] ダイオウグソクムシ男は割とかっこよくない? 節足動物系がダメ?ならしゃーない
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