表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
活動編 ギャラクティカダーク世界情勢に介入しまくる。
41/220

ルームメイトのヒバリちゃんと宇宙人

今回はヒバリの友達ハルちゃん目線です。

 私は梅津女子学園に通う瀬戸内 晴美。大手商社に勤めてるお父さんがシドニーの営業所の所長に抜擢されたから一家で引っ越す事になったんだけど、せっかく苦労して入った中高一貫校なんだし寮の空きがあるから私だけ日本に残る事になった。


 正直言って親元を離れて寮生活することに私は凄くドキドキしていた。だって親とは距離を置きたいお年頃だし美術部の友達とも仲良くやってるから学校変わるのは嫌だったんだよね。


 空港で両親と弟と妹を見送った後、電車に乗って寮に向かう。管理人の神田先生には昨日、両親と挨拶を済ませてあるし荷物も午前中に届いてるはずだ。


 鼻の奥が痛くないから家族は大丈夫だろう。


 なぜか私は小さい頃から自分や大事な人に危ない事がある時は、鼻の奥がツーンと痛むんだよね。それで、それを避ける方法が頭に浮かぶんだ。虫の知らせに敏感なんだってお婆ちゃんが言ってたな。


 駅前のファストフード店でビッグバーガーセットを食べてから寮に行く。あのハンバーガーいつになったら崩さないように食べれらるようになるんだろう。


 寮に着くと玄関にもホールにも私の荷物が見当たらなかった。まだ届いてないのかなと思ってたら神田先生に声をかけられた。


「あっ、瀬戸内さんご家族の見送りは終わったの? あなたの荷物だったら、さっき同室の風間さんがついでだからって持って行ってくれたわよ」


 え! 結構たくさんあったのに悪いよ、確か外部入試で編入してくる子がルームメイトだって言ってたな。どんな子だろう?


 二階に上がって一番奥の201号室が私達の部屋だ。扉をノックすると中から「は〜いっ」と元気そうな女の子の声が帰ってきた。


 ドアを開けると癖のあるショートヘアの女の子が荷物の整理をしていた。


「瀬戸内 晴美さんですか?」


「はい、あなたは同室の……」


「風間 ヒバリです! 田舎者ですから色々分からない事が多いので迷惑な事や至らないところがあれば遠慮無く言って下さいね」


 明るく可愛らしい笑顔で挨拶をする彼女の第一印象は活発そうな女の子だなーって感じだった。


「荷物ありがとう、けっこう重いから大変だったでしょう」


「片手間だから大丈夫ですよ」


 それから数日間は学校の雰囲気や周辺の案内をしたり同室だから色々お話しした。最初は敬語で話していたけどすぐに打ち解けてタメ口で話すようになりヒバリちゃん、ハルちゃんと呼び合うようになった。


 ヒバリちゃんはW県の山奥の集落で暮らしていたらしく同年代の子供が身内以外にいなくて学校らしい学校に通うのは初めてだと言う。


「こんなに人が居るところに来るのは初めてだから緊張するけど、同年代の子がこんなにたくさんいるのは初めてだから楽しみだなぁ」


 ヒバリちゃんはとても素直で純粋ないい子だ。それだからこそ少し心配だなぁ、この学年にはタチの悪いイジメっ子グループがいるから目を付けられたら標的になるかもしれない。


 そして入学式が近づきクラス分けの実力テストが行われた。この学校は女子校としてはバリバリの進学校なので、勉強に関してはシビアだ。全てのテストの順位と点数は全員張り出される。


 クラス分けテストの結果が張り出された時、みんなが表を見ながらざわついていた。なんとヒバリちゃんがダントツで学年トップだったのだ! しかも全教科満点!


 中等部からの内部進学生は前倒しで高等学校の授業をしているから、毎年外部受験生の順位は良くて中の上くらいなんだけど全教科満点って! うちのテストすっごく難しいんだよ!


 もちろんヒバリちゃんと私は一番上のクラス。私はギリギリだけどね。


 そして入学式が終わりスポーツテストが行われたが、ヒバリちゃんは短距離、長距離、走り幅跳び、走り高飛び、ハードル走、砲丸投げで全国高校記録に肉迫する成績を叩き出した。


 もちろん運動部から引く手数多だったがどっちかと言うと文化系に興味があると言って断っていた。それならと吹奏楽部の加藤さんが誘ってみると、トランペットでプロ級の演奏をしたらしい。入部については保留だそうだ。


 文武両道で音楽まで凄いなんて一体何者なの?


 編入早々、目立ちまくった彼女はもちろんイジメっ子グループに目をつけられる。中等部で不動の学年トップで陰湿なイジメで何人かの生徒をやめさせた小根川さんがヒバリちゃんに目を付けたのだ。


 せっかく仲良くなったのに小根川さんに睨まれるなんて……陰湿な上に悪賢くて先生の注意もやり過ごすし、いざとなったら親の力使おうとするし、みんな報復を怖がって何も言えないし……。


 でもヒバリちゃんは小根川さんの嫌がらせに耐えるどころか涼しい顔で受け流していた。それどころか小根川さんはヒバリちゃんに怯えて、いつしか顔色を伺うようになっていた。


 小根川さんとその取り巻きは、今までイジメていた子達一人一人に頭を下げて謝り二度としないと誓ったと言う。ヒバリちゃん、一体何をやったの⁉︎


 うちの学校は日本に男尊女卑が根付いている頃から社会的に自立した女性を育成するという教育方針で、海外からも女子教育については注目されている。その為一学年200人の内20人は留学生だ。


 ヒバリちゃんは外国人留学生にも積極的に話しかけている。しかも英語、フランス語、中国語、広東語と日常会話レベルでは完璧だ。それをキッカケに今まで交流に消極的だった子達も少しずつ留学生と話したり遊びに行くようになった。


 明らかにヒバリちゃんが編入して来てから学年の雰囲気が良くなってる、毎年内部組と外部組とでイザコザがあるって先輩が言っていたが私達の代では全く無い。ヒバリちゃんを中心に非常に良い雰囲気にまとまっている。


 本当にヒバリちゃんは只者じゃない! W県の山奥で同年代との交流がほとんど無かったって本当なの⁉︎


 ただその件にかんしては確かに山奥から来たのかなって思える節がある、流行りの歌や人気俳優、映画やドラマ、流行小説やファッション、有名人等ほとんど知らないのだ。


 一応知識としてはあるみたいだけど東京で暮らすには少しカルチャーショックがあるみたい。


 自動ドアやエスカレーターのタイミングが合わなかったり、コンビニのオニギリの袋を開けるのに苦労したり、カラオケで民謡を歌ったり、ドリンクバーで飲み物の種類が分からなかったり。そういうところも可愛いから人気があるんだけどね。


 ヒバリちゃんは外国人留学生の中でも孤立していたアダモヴィッチさんにも積極的に話しかけた。その甲斐あって彼女もクラスに馴染む事が出来、わたし達三人はファーストネームで呼び合う仲になった。


 ある日の下校時間、鼻の奥に強烈な痛みが走る。これは命の危機クラスだ! 頭に浮かんだのは私とヒバリちゃんとウリアーナが寮で夕食を取らない事とヒバリちゃんから離れないこと。


 ちょっと? と思ったけど何度もピンチを救ってくれた私の感を疑う余地など無い。ちょうどウリアーナがうどんを食べてみたいと言ってたので寮の近くの商店街にある老舗の野辺羅庵に行く事にした。


 ヒバリちゃんは天ぷらうどん、キツネうどん、月見うどん、カツ丼とかやくご飯をあっと言う間に平らげた。寮のご飯も丼で三回はおかわりしているのにとってもスリムだ、その事に関しては凄まじく不公平を感じる。


 寮に帰ると鼻の奥を強烈な痛みが走る! みんなで離れにある管理人室に飛び込む、それが助かる道だと思ったからだ。


 管理人室に入ると和室で神田先生が倒れていた。


 私はスマホを取り出したが圏外でWiーFiも繋がらない。半パニックになっているとウリアーナが冷静に「私が狙われてると考えて間違い無さそうね」と言うとヒバリちゃんも、「寮の夕食に睡眠薬が入れられていたと考えて間違いないって」言うし。何で二人ともそんなに冷静なの⁉︎


 そしてヒバリちゃんの気と言うか雰囲気が変わる!


「何が起きているかわからないけど二人は私が絶対に守るから! ハルちゃん、賊が何人いるか分かる? ウリアーナ、敵に心当たりはある!?」


 なぜか私には分かってしまった。


「外に2人、寮の中に3人いるよ!」


 とりあえずヒバリちゃんがいれば助かる! 出来る限り手助けをするのが最善の方法だと私の感が言う!


 ウリアーナがよく知らない略称を二つ言ったけど、後で聞いたらロシアのスパイらしい。スパイがこんなに大っぴらに活動するなんて日本の治安、大丈夫なの⁉︎


 ヒバリちゃんが伏兵の有無を私に確認する……大丈夫いない。


 伏兵がいないと分かるとヒバリちゃんはドアを開けて、ゴッツい白人を格闘ゲームみたいなコンボ技でやっつけると、拳銃を構えたもう1人を手首をひねるだけで転ばせチョークスリーパーで絞め落とした。


 外の2人をやっつけるとヒバリちゃんはCGみたいな動きで寮の屋根に飛び乗った。そして中から残りのスパイが出て来ると、屋根から飛び降り必殺技で3人まとめてやっつけちゃった、凄えええええ!


 鼻の奥の痛みが無くなったのでウリアーナと2人でヒバリちゃんに駆け寄る。


「凄いよヒバリちゃん! 一体何者なの? 忍者? 改造人間? 秘密結社の構成員? 宇宙人の尖兵?」


 勢いで言っちゃったけど顔が引きつってたからどれか当たってたかも。すると上空に何か飛行物体が現れて光の柱が降りて来る。


 光の柱の中を通ってダンディーなオジさんとイケメンの白人、目つきの鋭いイケメンとメガネをかけた可愛らしいお姉さんが降りて来た。正解は四番目でしたあ! こんなの地球に無い!


 でも鼻の奥が全く痛くないどころかスーッと気持ち良い。つまりは良い宇宙人だということだ。白人のイケメンが私とウリアーナをジーっと見ている、なんか目が光ってるように見えるんですけど⁉︎


 白人のイケメンがオジさんに、私達は害がないし秘密は漏らさないので記憶操作の必要は無いと伝える。


 はい! 漏らしません! さっきのはあれだ! 宇宙人パゥワァーで私達の脳をスキャンとかしたんだ! はい、私達は無害で無力な一般ピーポーです! あなた方の秘密はけっして誰にも漏らしません!


 目つきの鋭いイケメンとお姉さんが、アイツらはロシアのスパイで軍用の睡眠薬で寮のみんなを眠らせた事をオジさんに報告すると解毒剤のような物を投与する。


 続いてUFO? から蜘蛛みたいなロボットがいっぱい降りて来て、八本の足を器用に使いみんなをササっと着替えさせてそれぞれのベッドに寝かせると、目つきの鋭いイケメンとお姉さんが頭に光線のような物を当てて何かしていた。


 最後にお姉さんが目を光らせてからオジさんに、みんなの記憶操作と身体的ケア、ロシアにサイバー攻撃で報復した事を報告する。


 とりあえず用事は終わったらしくオジさんが「お嬢さん方も元気でな、何か困った事があればヒバリに言ってくれ」とさわやかに手を振るとUFOに乗って帰っていった。



 次の日、寮は何事も無かったかのようにいつも通りの朝を迎えていた。昨日のドラマの話や宿題が大変だったとか眠らされていた時間の補完もバッチリされている。


 神田先生にいたってはテストの採点まで終わっているという、小人の靴屋並みの大サービス!


 恐るべし宇宙のパゥワァァー!


 ヒバリちゃんとは今まで通り普通に友達として付き合ってる。規格外の能力も世間知らずなのも全て納得したし、私の鼻の奥の感覚がヒバリちゃんは安全だと保証している。


 ウリアーナも宇宙人にはちょっと驚いたけど、ああゆう事には慣れているからと平気だそうだ。スパイに狙われる事に慣れてるなんてウリアーナのほうがヤバイんじゃないかな。


 三人で下校していると寮の前に「銀河バイオ」とラッピングされたバスが止まっていた。聞いたことあるな、たしか今イケイケのベンチャー企業だ。


 バスの中からUFOに乗ってたダンディなオジさんが出てきた。


「ヒバリ、瀬戸内 晴美さん、ウリアーナ アダモヴィッチさん話があるんだが同乗してもらえないか? 寮と学校には許可を取ってある」


 鼻の奥が痛まないから大丈夫だと思うけどNOという選択肢は選びにくいな。最悪でも謎の金属片を埋め込まれる程度だろう。

ちょっと長くなってしまった。

次回は真人目線に戻りウリアーナとハルちゃんがギャラクティカダークの三博士と対面します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ