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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
始動編 ギャラクティカダーク活動開始
27/220

その頃のギャラクティカダークの皆さん

今回は主に幸四郎さん目線です。

 秘密基地とフロント企業である「銀河バイオ株式会社」の青写真が出来上がった。真司、和美、真人が表の顔として動いている間に、俺達も行動を起こさねばならない。


 まず秀樹がS県の中堅建設会社である東海富士建設を買収する事にした。建設会社が傘下にあると色々と便利らしい。


 東海富士建設は堅実な仕事で信用のある会社であったが三代目社長がボンクラで無謀な投資や後先考えない企業運用で20億の負債をかかえて倒産の危機を迎えていた。


 秀樹がバカ社長に負債ごと会社を買い取ることを打診すると、条件を煮詰める事もせず二つ返事でOKしたという。


 社員も大喜びでこっちとしては表での活動がしやすくなるからお互いにとって良い買収になった。社名は「銀河建設」に変更してオーナーは親会社である「銀河バイオ」社長の堀江 真司で社長は現専務の立花さんにお願いした。


 事実上は秀樹が経営顧問として運用する完全子会社だ。経営と待遇の改善で社員のモチベーションは上がっているし、埋立地の工事や橋の整備補強の仕事を「銀河バイオ」から請け負っている他に様々な仕事も受注しているので経営も安泰だが、どのような方法で受注したかは聞きたくはない。


 表で真司と和美が人工島の買取と新会社の設立の手続き、マスコミや企業、自治体に対する広報活動をしている間に他のメンバーもそれぞれ精力的に動いている。いつも冷静な真人が慣れない表の仕事に狼狽えている姿は滑稽だったな。


 俺は雑用をしながら全体の調整をしている、これから拠点を作って地球上で活動する準備もしなければならないからな。

 

 ミリオネル王国からの面々も地球上で活動できるようにする必要がある。イーマ様、ミレ姫、スカーレットは髪と瞳の色を変えて化粧をすれば問題ないし、ルーク、ショーン、ジョージーとミスティもツノと耳は収納可能で二、三日は苦にならないらしい。


 七人は軽い処置だけすれば欧米人で通るだろうが問題はゴッグ船長とテンタだ。この二人は人間と容姿がかけ離れ過ぎなので外に出るのは難しいだろう。


 そう思っていたら真人が細胞変換装置を開発していた、全身の細胞を変換して別の生物に擬態する装置だということだ。三日以内に元に戻り二日間を開ければ身体にかかる負担はほとんどない無いらしい。


 装置を起動したところゴッグ船長は体格の良い髭面の白人男性の姿になった、イメージ通りの容姿だな。テンタはどのような容姿になるか全く想像がつかなかったが精悍な黒人青年の姿だ。


 言語に関しては全員が日本語と英語を含めて三ヵ国語以上話せるから問題ないだろう。それぞれの役割に関しては様子を見て考えるとしよう。


 真人と清志は工事用のナノマシンとロボットの増産をしながら、それぞれの役割をこなすだけで無く自らの研究も進めている。今日子もロボットや様々な機械のプログラミングをしながら裏表の情報収集と情報操作をしている。この三人はもう超人と言っていいだろう。


 あそこまでは超越して無いがうちの人員は全員脳を強化してコンピューターと直結してあるので情報処理能力と判断力、洞察力は並みの天才では足元にも及ばない。


 すでに人工島を拠点とした基本的な戦略は表裏両方、立案してあるし各種トラブルの対処方法も確立ずみだ。後は真人達の研究成果、世界情勢、イーマ様の考えを軸に地球文明に介入して行くのみ。


 まあその辺は流動的だが時間はたっぷりとある、あせらずにゆっくりとイーマブルグ様の名の下に地球文明を良いものに変えていこうじゃないか。


 表の顔である「銀河バイオ株式会社」の起業説明会とクリーナーパンジーとクリーナーテングサの実験説明会の前日となった。


 真人を学会から追放した連中から圧力がかかっていたらしいが、のらりくらりと躱していたという。そもそも我々には学会の年寄りや既得権の力など何の意味も持たないからな。


 整地作業に紛れて産業廃棄物を分解して素材に作り変える超小型メカを散布した清志と今日子だが、今日は検査機械の納入にかこつけて万能工作機械を地下に潜らせている。


 それにしても二人はなぜ現場作業員のような姿をしているのだろうか? 清志は大学の研究員時代から野外での作業や実験はこのスタイルでしていたらしい。今日子は「何となく工事に混ざっているから気分だよ」と……コイツのやる事について深く考えるのやめよう。


 家事全般は三人娘が完璧にこなしてくれるので俺は管理と調整に専念できる。最初は幼い外見に戸惑っていたが中身は魂の入った機械人形らしい……俺には理解出来ないが良く働くので重宝している。


 お菓子を食べている姿や談笑している姿を見ていると普通の子供に見えるし、みんなにも可愛がられているので深く考えないようにしよう。


 俺、最近深く考え無いようにしていること増えてないか?


 ミスティと、鷹丸達は明日の警備の打ち合わせをしている。オフィスビルと人工島に設置した防犯カメラと各種センサーを脳と直結して自らの目と耳を使った監視体制と対処方法の再確認だ。


 鷹丸は次期当主候補で部下の三人は嫁候補だったのだが、忍びの里からギャラクティカダークに移籍したのでもう里の決め事に従う事はない。


 鷹丸は最近ミスティと仲がいいし、三人のクノイチも仕事以外の時間は伸び伸びすごしている。最年少のヒバリは十五歳なので来年から高校に入学させる案が出て来ている。


 そして全ての準備が整い説明会の当日を迎えた。説明会は学会のいかにも意地が悪そうな年寄りが難癖つけたのを真司が軽くあしらった他は特に問題なく進行することが出来た。


 人工島に移った時、種子のサンプルに手を出そうとした輩がいたようだが鷹丸達にあっさりと阻止されている。


 ミリオネル王国一同は外国人スタッフとして主に通訳として活躍してくれている。全員、国王による選抜メーバだけあって立ち振る舞いにソツが無い。


 当日はそれ程トラブルが無かったが実験結果が出るまでが勝負だ。


 案の定サイバー攻撃でデータを盗もうとする者が絶えず不法アクセスしてきたようだが全て今日子の防衛プログラムにより返り討ちにあっている。


「せっかくファイアウォールを何重にも用意したのに一枚も破れないんじゃがっかりだよ!」と口を尖らせる今日子、頼もしい限りだ。


 もちろん人工島に忍び込んで直接手を出そうとする輩もいたが忍びの者達が交代で24時間体制で警戒しているので隙など全く無い。素人は警察に突き出し、プロや諜報機関の者には組織に警告をして、その中でも非合法で悪質な奴等はターチの血肉となっている。


 そして一月後、結果は上々のようで初期生産分は完売したらしい。人工島に工場と本社を立てる工事も基礎は出来ているし、地下の秘密基地と海底トンネルの工事も順調なようだ。


 フロント企業と秘密基地を完備しての地球上での活動開始の日は間近に迫っているのでこれからは忙しくなりそうだな。

前回の舞台裏みたいな感じにしてみました。

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