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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
始動編 ギャラクティカダーク活動開始
24/220

秘密基地を作ろう

 文系スタッフ全員の端末化手術をしてから作業効率が飛躍的に上がっている、中でも投資や為替での利益が凄まじい。


 元経営コンサルタントの秀樹と元ベンチャー企業経営者の真司が端末化した脳の能力と自前の経営者としての実力をフルで使いかなり荒稼ぎをしたらしい。


「これはすごいよ! 普通に調べたら三日はかかる情報が一瞬で頭に入って来るんだから。計算や相場の予測速度と精度も段違いだよ、死んだ事にしたのは失敗だったかなぁ」


 秀樹のボヤキに今日子がツッコみを入れる。


「何言ってんだいヒデちゃん! 二時間ドラマみたいな殺され方してたのはどこの誰だよ。幸四郎さんが助けなかったら海のモズクになって三杯酢で食べられるところだったんだよ!」


「藻屑だ藻屑! ボケるかツッコムかどっちかにしろ!」


 確か秀樹は有名な景勝地の断崖絶壁から突き落とされたんだったな。


「まあ俺は会社乗っ取られただけなんだけど、秀樹の場合はヤバイ秘密を知っちゃったから消されるのも仕方ないよな」


「知りたくて知った訳じゃ無いんだけどな。クライアントがテロ支援国家に物資を横流ししている現場を偶然見ちまって工作員に消されたってわけだ。助かった事にしてもまた狙われるからなあ」


 まあ俺を含めて戸籍残してる人間もフロント企業のために置いているだけだからなあ。


 正直言って戸籍なんか今日子の「電脳人間」でハッキングすればどうにでもなるもんだが、いくつか本物を混ぜることによってリアリティが増すらしい。よく分からんがそっちは専門外だから文系スタッフに丸投げだ。


「で、資金はどれくらいあるんだ?」


「大量投資と売り抜けと色々ギリギリの手段を使って三百億とちょっとかな」


「そんなに⁉︎ もう何が買えるのか見当がつかないよ、そんな大金どうするのさ?」


「とりあえずはフロント企業を作って地上で活動する為の拠点作るんだろう。その事について幸四郎さんが明日会議するって言ってたじゃないか」


「えっと……そうだったね」


 こいつ、また聞いて無かったな……。



 翌日、大会議室に全員がそろうと活動拠点についての会議が開催された。前回の会議は、ミリオール陛下の遺言と親バカ洗脳サイコウエーブで混乱の後、決起集会みたいな感じになったので初の全体会議と言ってもいいだろう。


「これより我々ギャラクティカダークの地上における活動拠点についての会議を行う。質問、意見、提案などがあればどのような事であっても遠慮なく発言するように」


 ルークユニコーンの開会宣言により会議が始まる。イーマブルグ殿下の元では皆平等になったのでイーマ様以外は敬称は付けない事に決定している。呼び名や敬語については各人の同意の元で自由だ。


「まず我々が活動拠点の候補地とフロント企業に関して案を出しましたので説明させていただいてよろしいですか?」


「発言を許可する」


 浩二が挙手してルークが許可を出す。文系スタッフが知恵を絞って考えた案が発表される。


「秀樹くんと真司くんの活躍により潤沢な資金を確保することが出来ましたたので思い切って人工島を1つ買い取るという案が立ち上がりました。まずはこちらをご覧下さい」


 モニターにS湾の地図が映し出されるS県S市の何も無い埋立地が映し出された。大型の工場のある埋立地から橋でつながってはいるが雑草が生い茂っており放ったらかしにされて長い年月が経っていることが見て取れる。


「この人工島は大手電機メーカーの工場予定地として埋め立てられましたが会社の経営破綻により計画は頓挫しご覧の通りです。さらに埋め立ての際には不法投棄された産業廃棄物が大量に地中にある事も判明されており買い手がつかず百五十億ほどで買い取ることが出来ます」


 清志が地図と周辺の地図、海底の地形を瞬時に調べて浩二に質問をする。


「この島の上に健康食品の会社と工場を建てるんだろう? この島は縦2km横1.5kmの長方形だ、全部に立てるのか?」


「いえ、全体の四分の一程度になる見込みですが。会社の経営状況や今後の我々の活動方針に合わせて柔軟に活用していきたいとは思っています」


「手前の埋立地にある工場は何の会社だ?」


「製鉄会社の工場でしたが経営統合に伴い現在は長期閉鎖されています、再開の目処も売却の予定も立っておりません」


「そうか、それで地下には産業廃棄物、水深は大潮の干潮時で30メートル程か、だがS湾は水深が急に深くなるから……15キロ程海底トンネルを掘れば大丈夫だな、この辺の水深は約400メートルか」


 清志は何か考えがあるらしくメインコンピュータから情報を引き出しながら計算をしている。


「ギャラクティカダーク号の全長が820メートル、全幅が430メートル全高が110メートルの楕円形だから……いけるな!」


 清志が結論に達したようなので幸四郎さんが声をかける。


「清志何か思いついたんなら発言しろ」


「いつまでも本拠地が海底の宇宙船じゃ良く無いと思ってな」


「だが清志よミリオネル王国の叡智はこの船のメインコンピュータと各種プラントに収められている、離れることは出来ぬぞ」


 ルークの反論に清志はクワッ! っと目を見開き大見得を切る。


「人工島の地下に格納庫を作りそこにギャラクティカダーク号を収納するんだ! 地下施設に各種機能を移し地表はフロントカンパニー! 地下には我ら秘密結社ギャラクティカダークの秘密基地を作るという案はどうだぁぁぁぁ!」


 全員の割れんばかりの拍手と歓声が清志の提案に賛成の意思を示していた。なんせ秘密基地という響きが全員のテンションを急上昇させているからな。

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