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秘密結社ギャラクティカダーク 世界征服を企む組織はホワイト企業だった  作者: ソメヂメス
始動編 ギャラクティカダーク活動開始
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ソウルコア

 清志が仲間に加わりミリオネル王国の科学技術が再現可能となった事でギャラクティカダーク号の機能を完全に復活させることが出来るようになった。


 ギャラクティカダーク号は太平洋に着水した時点でメインエンジンと重力制御装置が破損。他にも各機能が故障、もしくはスリープ状態になっている。


 俺と今日子である程度の機能を復活させる事が出来たが、清志が加わった事によりメインエンジンに手を付けられるようになったのが大きい。


 俺と今日子でギャラクティカダーク号の機能回復が出来たのは人間で言う脳と消化器系の器官だ。清志の加入により重篤だった心臓部の機能回復に着手する事が出来る。


 まずはメインコンピュータの機メカニック部分だ。生体部品と電子系で構成されているメインコンピュータの機能が完全復活すれば、今まで閲覧不可だった情報や使えなかった機能が使えるようになるはずだ。


 ミリオネル王国の科学技術はバイオと機械のハイブリッドでそこに電子制御が加わるので俺たち3人が協力すれば完全再現と新たな発見、発明が可能になるだろう。


 先ずはナノマシンと作業用のロボだ。俺は中枢神経端末化手術に完全生体部品のナノマシンを使っていたが、それは人体と融合して強化するためだ。


 精密機器のメンテナンスや外科手術に使うものは機械と生体のハイブリッドが好ましい。12本足の蜘蛛のような外観をしており足の部分に電気が流れ、様々な作業が可能で金属の切断や溶接も可能だ。


 作業ロボはそれの大型版で中型犬ほどの大きさがある。足に様々なツールが装備されており、施設工事、機械製作、メンテナンスなど万能に使える、どちらも今日子がプログラムしているので高性能だ。


 俺たち三人がハード面で頑張っている間、文系スタッフはフロント企業の用地や具体的な方針を練っている。


 今日子は俺と清志が作るメカや設備のプログラミング、文系スタッフに与える情報の整理と大忙しだ。オーバーワークになっていないのだろうか?


「ん? どったの? 真人さん」


「お前最近忙し過ぎないか? 俺と清志とのチームと文系スタッフの支援とフル稼働じゃないか」


「コンピュータ関係は「電脳人間」があるからそんなに苦にならないんだよね。でも心配してくれてありがとう」


「ならいいんだ無理はするな」


 ギャラクティカダークの修理はナノマシンと作業ロボで順調に進んでいるし俺と清志も自分の研究をする余裕が出来た。


 特に俺はミリオネル王国の学者達が研究していたテーマを引き継ぎたいと強く思っている。生命、宇宙の根源に迫るテーマだ、ちょうど手元に研究材料もある。


 その中で今日子に相談したい事があるから話すべきか悩んでいたんだが、忙しそうだったから遠慮していた。


「真人さん僕に相談事? 遠慮しなくていいよ」


「また思考をリンクさせてるのか?」


「ん……何となくそう思っただけ」


 俺が他人を心配したり遠慮している? そう言えば今回の相談事も考え様によっては他人の為だよな。


 ここに来てから周りに他人がいる状態も悪くないと思うようになって来たし、それが楽しくなっているのも事実だ。そんなことを思っていると俺は無意識に笑っていたようだ。


「なんか真人さん最近よく笑うよね」


 確かにな、なんとなく今日子も嬉しそうだな。


「清志の力も借りたいから小会議室を借りようかな」


「機械関係も絡むんだったら、もしかして3人で何か造るの?」


 幸四郎さんに会議室を手配してもらったらテーブルに人数分のコーヒーと堀内さんが実家に無事を知らせに行くついでに買って来た有名店のチーズタルトが置いてあった。


 さっそく今日子が切り分ける今日子が二分の一で俺と清志が四分の一ずつだ……まあいいけど。


「真人、三人そろって会議室ってことは技術的な相談か? とりあえずひと段落ついたから助けがいるなら手伝うぜ」


「とりあえずコレを見てほしいんだ」


 モニターには真っ暗なところで肩を寄せ合っている3人の少女が映っている二人はボロボロの汚れた服を着ていてもう一人は猫耳に黒い毛皮みたいなビキニだ。


「「寒いよぉ」」


「「お腹すいたよぉ」」


「「あいつら許さニャイ」」


 3人が震えながら泣いてる様子を見て2人が驚愕する。


「嘘っ⁉︎ まさか真人さんがターチのご飯候補⁉︎」


「貴っ様ぁぁぁぁ! 同志だと思っていたら邪悪の輩であったかぁぁぁ! そこになおれい! 成敗してくれるわぁぁぁ!」


「落ち着け! この三人は俺に取り憑いてる幽霊だ!」


「「ハッ?」」


 二人はハニワみたいな表情で固まるがまあそうなるよな、俺は一呼吸置いてから事の経緯を説明する。


「俺が契約している自宅アパートは事故物件でな、入居する半年前に二人の女の子と一匹の黒猫が餓死していたって事で格安だったんだ」


「餓死ってネグレクトか⁉︎」


「母親とその恋人から日常的に虐待を受けていたみたいだが食事だけは与えられいたみたいだ。母親は薬物の大量摂取による中毒死、恋人は麻薬取締法違反で刑務所行き。彼女達は内側から鍵を開けられない部屋に閉じ込められて餓死したそうだ。警察が家宅捜査した時には既に事切れていたらしい」


「なんか詳しいね〜」


「まあ入居する時に大家さんに聞いたし、寝てるときに金縛りにあったり、風呂場で「苦しいよ〜」とか飯食ってる時に「お腹空いた」とか聞こえてたし、窓や鏡に映ってたりしたからなぁ。ポルターガイストで皿が割れたり照明がチカチカした時は気合い入れて「いいかげんにしとけよ、くらあ!」て怒鳴ったら静かになった」


 俺の話に2人はドン引きしている。


「普通の神経じゃねぇなぁ……人間やめてねえか?」


「真人さん、イカレてるう! 怖いもんなしも完全に突き抜けちゃってるね」


 自分でも普通じゃない自覚はあるが、この二人に言われるのは何か嫌だ。


「まあそこは置いといて、今は俺に取り憑いて保っているがこの子達のソウルコアは間もなく消滅する」


「「ソウルコア?」」


「魂を科学的に証明したものだよ、ミリオネル王国でも完全に解明されていない。生命と宇宙の根源に関わる俺の生涯の研究テーマだ」


「取り憑いてるって……幽霊だろなんとも無いのか?」


「肉体を失ったソウルコアは力が弱いからこっちが弱気にならなければ支障がない。霊に取り憑かれて困った事になるのは心が弱かったり弱みを持ってる人間だけだ」


「真人さん無敵だね! 人としてヤバいよ!」


 なんか話が逸れてきたから本題に入るか。


「彼女達はソウルコア研究の貴重なサンプルだからこのみ消滅させたくはない。清志と今日子が協力してくれたら彼女達に身体を与えて存続させる事が出来るんだが手伝ってくれる?」


「不幸な少女の魂を救うなら力を貸さぬ訳にはいかんな」


「何か、面白そうだからいいよ」


 よし! 喰いついてくれた! ヘルクレス座広域文明の中には肉体が退化していてソウルコアだけで生まれ、それを機械の身体に移す知的生命体が存在する。


 今の彼女達の状態は生まれたてのソウルコアに酷似した状態だ。ソウルコアを機械の身体に移して存在出来るのか、その場合人格や行動、能力はどうなるのか? 有意義な研究になりそうだ。

何か話がぶっ飛んでしまった……大丈夫か俺……。

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