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ラナンキュラス  作者: amber
2/6

2話

想像してみて欲しい。

疲れが限界とか

凄くお腹が空いたとか

そんな限界じゃなく

人としての限界を感じる限界。

感じるのは痛みだけで

五感の全てが曖昧になって

浮かぶのは

「終」「死」「痛」「楽」「怖」

その繰り返しで

語尾や文字として成り立つ事すら考える余裕もなく

人間として何かが終わるような恐怖


私が何をしたのかわからない

何がいけなかったのかも

わからないまま

突然始まるその時間


血の気が引き、指先から冷たくなるのが分かる

「きた」


気がついたら夜だったり

朝だったり


終わったと思うと

また始まる事もあるから

油断は出来なかった。

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