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36話 竜族のお話



「フィリスさんの初ダンジョンアタック成功を祝って、乾杯!」


「「「「かんぱ〜い!!!」」」



ギルドでダンジョンでドロップした魔石やアイテムを換金した僕たちは、パーティーハウスのリビングでフィリスの加入をお祝いする事にした。

本人はいつものように遠慮していたけど、僕らの好意だからと伝えると、涙を流して喜んでくれた。

今日の料理は僕とミアが、腕によりをかけて作った物だ。

果物やナッツ類が好きなフィリスの為に、それらをふんだんに使った料理を並べてある。


フィリスは、特にナッツ類を細かく砕いて衣にした竜田揚げと、ミックスナッツのサラダが気に入ったらしく、夢中になって食べている。



「主人様と奥様のお料理は、正に至高の逸品ですね!

こんなに美味しい物は初めて食べました〜」



フィリスはお酒も入った事によって、いつもより砕けた口調になっている。

この雰囲気も楽しんでくれているようで、いつもより笑顔が多くて僕らも嬉しくなる。



「フィリスは、今みたいに砕けた感じで話す方が自然で良いよ」


「うん。絶対今の喋り方の方が良いよね!

ミアとも今みたいに話して」


「え〜、良いんですかぁ?

主人様と奥様の前では緊張感を持った方が良いと思ったんですけど」



やっぱりフィリスは相当気を遣ってたんだな。

いつも周囲に気を配ってくれてありがたいんだけど、あまり畏まって欲しくない。



「仲間なんだから、気楽に接してくれた方が僕らも嬉しいんだ」


「そうだよ。

みんなフィリスちゃんが大好きだし、リラックスして暮らして貰った方がミアも嬉しい!」


「だね。

これから皆んなで一緒に暮らして行くんだから、フィリスさんも遠慮しないで欲しいな」


「わたしも、今のフィリスさんの方が話しやすい。

いつもの、隙が無い美人なお姉さんっていう感じも良いけど、自然体なフィリスさんが好きだわ」


「ふ…ふえ〜ん!ありがとうございます〜!

私も皆さまが大好きです〜!ふえ〜ん!」



僕、ミア、レイン、ベティの言葉が嬉しかったようで、フィリスは大泣きしてしまった。

両サイドに座っていたミアとベティが、フィリスの頭を優しく撫でてあげている。


その後、泣き止んだフィリスに、ミアとベティは竜族の恋バナを聞き出した。

どうやら、竜族には恋愛という概念は無いらしく、竜族の王がそれぞれの格に合った番を決めるらしい。

ただ、相手が気に入らない場合は、結婚する必要は無いみたいだ。



「私の相手は退屈な男だったから、思いっきりふってやったんれす!

そうしたら、ベリーサってば男のくせに大泣きしたんれすよ?

キャハハハハ!」


「あはははは!

竜なのになのに、フラれて大泣きするんだ〜」



ミアはフィリスの話を聞いて大笑いしているけど、僕にはそのベリーサが気の毒に思えてならない。

僕もミアに振られてしまったなら一カ月は号泣し続ける自信が有るからね。



「いや、竜だって何だって婚約者に振られたら泣くだろう…」


「もう!

主人様みたいに強い人が、そんな弱気なことを言ったら、らめれすよ!」



フィリスにダメ出しされてしまった…

でも、今みたいに気軽に接してくれる方が嬉しいな。


その後も、フィリスは竜族の事を色々と教えてくれた。

竜の里は、南海を更に南下した未開の地にあるという事。

ドラゴンの姿でいるのはとても燃費が悪く、人化している時の方が食事が少なくて済むので楽だという事。

高位竜の中には、フィリスのように人化して人族社会で生活する者が何人かいるという事。

下位の竜は頭が悪く、弱いくせに荒っぽいという事。

地龍は巨大な亀で、飛龍は翼の生えたトカゲというのが竜族の認識という事等。


因みに人族に討伐されるのは、下位の竜や亀とトカゲが圧倒的に多いらしい。

上位竜は知性が発達しているので、攻撃されない限り人族を攻撃しないようだ。


フィリスから様々な竜事情が聞けて楽しかった。

その後もフィリスが感じた人族の変なところなんかも話して貰ったりで、宴は夜遅くまで盛り上がった。



そして…



「どうしようね…」



僕は呆れながらレインに意見を求める。



「フィリスさんにはタオルケットをかけておこうか」



レインはそう言って寝室の方へ向かった。


酒を飲みまくった女性陣が酔い潰れて、リビングの床で寝てしまった…

フィリスは大股開きで寝ていて、タイトスカートが思い切り捲れあがってしまっている。

何故ミアとベティは、フィリスにこんなに際どい下着を買い与えたんだろう?


うん、見てはいけないな。



チラッ



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