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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
4章 外の世界編
49/61

38 スランプ

空元気

極秘プロジェクト

親友


 「おっはっよっ!」

 空と珍しく朝の通学で会う

 「お~珍しく朝早いな」

 「今日は『ラン』だからな~…今日こそ蒼騎に勝つぜ!」


 朝早く来てセッティングするためか


 いつもギアで走る訓練でゲーム感覚で競ってる。皆が慣れてきたので相当早くなってるのに、俺だけ対抗心を燃やしてくるのはどうかと思う


 「今は、このはの方が速いぞ」

 本気を出されたら追い付けない自信がある!…情けない自信だな


 事実は事実として受け入れないとな


 「やぁ~おはよう蒼騎君、ちょうど良い所で会ったね」

 神谷博士とあったのはいいけど、後半の言葉にひきつった


 「おはよう…ございます、どういう意味でしょうか?」

 正直怖い…

 「ボクの実験を手伝ってもらおうかと思ってね」

 恐怖感ハンパネェ…

 自分に手伝えるのか?って言う心配と人体実験だったらどうしよう…とか


 「ははは…そこまで震える必要はないよ、ギアの実験だからね」

 地味に安心できないのは何でだろう…


 「講義…訓練はどうすれば?」

 「大丈夫、ボクが申請を出しておいてあるから」

 逃場は最初から無かったらしい



 そして連れてこられたのは以前、物を掴む訓練がてら掃除した倉庫だった

 ん?こんな所で何の実験してるんだ?と思ったら…


 ギアの手から棒が突き抜けていた


 「なんだ…これ?」

 「これはね、武器の空間転移させる実験の失敗だよ」

 空間転移!?離れた所に移動するってあれ?!

 「えっ!?出来るんですか!?」

 「空間転移だけなら出来るんだけどね、コレじゃ使えないだろ?そこで自由な突拍子もないアイデアが欲しくてね」


 コレ…手から何本も突き抜けている人間用の槍。融合?されていて、確かに使えない


 簡単に言うと科学者として頭が凝り固まっているから自由な発想力を知識として外から取り入れたい、と言うことらしい


 失敗作を見ていて思う

 使えるようになったら便利だよな、武器を持たなくて良いし。突き抜けたらアウトだけど

 「何か思い付くことはあるかい?」

 こんな素人に聞く位だ、恐らくわらをも掴む思いなんだろう


 「…槍の向きを横に変えてみてはどうでしょう?」


 失敗作は掌が上を向いていて、槍が縦に置いてある。単純に位置の関係

 システムをいくら直しても物体が『そのまま』移動していれば、手を突き抜ける事になるんじゃないかな


 「確かに…システムじゃなくて物質側の問題か…」

 理論とかシステムは分からないから、めちゃくちゃ思い付きで言ったけど…博士はバカにする様子もない


 博士は設定を変えて、すぐに槍を横に向けて設定している

 「どうやって移動してるんですか?」

 「…理論的にはデータの送受信に近いかな、手が受信で武器庫の武器が送信されてるイメージかな」


 一瞬止まって専門知識がない俺でも分かるように教えてくれている


 「では!蒼騎君の思い付きを実践してみよう!槍に注目!」

 視線をらすと博士はボタンを押した………

 「あれ?何も…」

 ヴゥン!と空気が振動して手の方からカランッカランッと聞こえてきた


 「おぉ~…成功したね、課題が増えたよ」

 恐らく武器を手に自動的に合わせて調整出来るように転移させるのが今後の課題らしい


 意外な解決法で成功したので、午後には解放された。空間転移とか言われて内心ヒヤヒヤして1日中考えさせれると思った


 「注意してね、この研究は極秘事項だから誰にも言わずにね」


 釘を刺された


 極秘とかの話じゃなくて…凄すぎて誰も信じてくれないよ…「テレポーテーションの実験してたんだよ!」って言ったら、とうとうギア弄りし過ぎて頭がイカれたか…と思われそうだわ



 昼食時に集まったら質問にあった

 「博士って、いつも何やってんの?」

 「変わった事してた?」

 「爆発した?」

 「新しい機能とか作った?」

 「蒼騎さん…大丈夫ですか?」


 一人以外は博士が気になったようだ

 このは…女神に見えるよ…いつも対応は女神だけど


 「いつも俺達の為に色々やってるみたいだよ、変わった事…してた、機密にか変わるから言えないけど新しい機能を作ってた、このは…ありがとう愛してる」


 矢継ぎ早に答えて、さらっと愛の告白もしておく。だって心配してくれてるのが、このはしかいないんだぜ?!自分を大事に思ってくれる人は大事にしなきゃいかんよ


 雪と千花だけ顔赤くして口開けたまま固まってるけど、空と陸は崩れ落ちて精神ダメージを受けてた


 そして昼食が終わってギアで走る訓練になった。走ってるだけなのに超楽しい


 「走るのって、こんなに楽しかったんだな…」


 多分…変に気を使ってストレス発散になってるのかもしれない

 「今日はゆっくりなんですね」

 シルフィードが隣を走ってる

 「シルフィードの全力に慣れておいた方が良いよ」

 

 そう言うとスゴい速く進んでいく、空をあおってみる

 「空~一番速いヤツが前にいるぞ~」


 全力で走っていくけど、ドンドン離れていく。空じゃ無理か…カスタマイズが微妙に噛み合ってないように感じる


 陸地の接近戦に特化させてるのに足周りが追い付いてない


 走るスピードを上げていくと前傾になるのに今一つスピードに乗れてない、失速して普通のスピードで走り始めてしまった


 「空、なんか行き詰まってない?」

 「…やっぱり分かるか?」

 追い付いて聞くと的中してたらしい


 「なんか…カスタマイズが分かんなくてさ…蒼騎にも、このはっちにも追い付けないしさ…」


 うん、スランプでヤバイ領域で落ち込んでいたらしい。ごめん

 「…空、俺やってみたいカスタマイズ有るんだけど試さない?」

 「えっ…良いのか?」

 少し元気が出たらしい

 「カスタマイズは1回やれば終わり…って訳じゃないからな、親友がが元気になるなら何だってやってやるさ」


 本心だ、俺の親友達が強くなるなら見てみたいだろ


 と言うわけで俺の雑なアイデアと、こんなのどうだろう?って言うのを送った

 「自分でアレンジしても全然問題ないから、ポイントとか気を付けろよ」


 ここから、どう変わるかが物凄く楽しみだ。ギアの場合は基本的に強くする事しか考えてないから手加減はしていないつもりだ


 いずれはクラス内でも戦えるようになるだろうし、空と陸を強くして自分達がの強くなるための力となるようにガンバっている途中だ



読んでいただきありがとうございました

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