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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
4章 外の世界編
41/61

31 外で必要な技術

プレゼント

シュールな光景

謝罪


 「やぁ来栖君、おはよう」

 ガレージの前にいて正直ビックリした

 「おはようございます、朝からどうしたんですか?あとその箱は…」

 足下の箱が気になったので聞いてみた


 「君へのプレゼントだよ」

 渡されたらすぐに帰っていった、これだけの為に待ってたのかな?メッセージを入れてくれれば取りに行ったのに


 ガレージに入ってプレゼントを開けてみたら…手紙と…何かが入っていた

 手紙の内容はこうだ


 カスタマイズが大分進んでオブジェクトだと色々不便だろう、だから上位版の『オムニス』を使ってくれ。


 上位版…?読み終わり箱から出すと、コレってスリムになったオブジェクトじゃないの?と思ったら下に首輪型のウェアラブル端末が入っていた


 アストルムシステムに特化していて、ナノマシンを通して網膜投影するという物だった。


 シェルウェアもオムニスが付けられるようにバージョンアップされていた。着心地や機能性は変化していなかった

 

 アストルムシステム用に色々と変更されていて思う


 あの装備で使わせんなよ!!!

 疲労感がスゴいわけだわ…オブジェクトの重さが負担にもなっていたしな



 オブジェクトを着けなくて良いのは解放感があって良いと思った


 「オブジェクトを着けなくて良いんですか?」

 このはが装備を付け終わった俺を見ていった。

 「コレがオブジェクトの代わりなんだって」

 オムニスを指差して言うが自分でも半信半疑だ、アクセサリーにしか見えないし


 しかしギアに乗って変わった

 なにコレすごい、何も付けて無いのに視界には複合現実《M R》が浮き出ている。アイコンも直感的に操作できる、本当に感謝しておく


 「ありがとうございます、博士」

 「いえいえ、どういたしまして」

 はっ?幻聴?

 「幻聴じゃないからね?今だけ通信してるんだ、オブジェクトは実戦で使うから積んでおいてね。じゃ」


 …本当に唐突に来て去ってく台風みたいな人だな


 そしてジャンプの訓練へ向かった


 なんか今さら感がいっぱい

 ジャンプの訓練

 最初にやるのはその場でジャンプ

 

 ズドーン、ズドーン、ズドーン

 

 鳴り響き、ぶち抜けるんじゃないかというくらい音がしまくる。軽い地震位の揺れはあるだろうな



 「来栖君は吹っ飛んでたから慣れてるわね」

 「えぇ…あの時は加減が分からなかったですから」

 ブースターを使いながら軽くジャンプしてる俺に教官が話しかけてきた

 「実習戦闘でもジャンプ出来てたし、この調子なら練習はいらないかもね。自習してて良いわよ?」


 教官にも言われた…


 「一人じゃつまらないので…」

 「このはさんも連れていって良いわよ?」


 えぇ~…それはまずいでしょ

 機士団と戦闘出来るんだから別に練習しなくて良いわよ?と暗に言っている。俺、まだ3ヶ月目の新人なんですが


 「いえ、練習しておきたいです」

 「そう?張り切らないで良いわよ?」


 この会話をしている最中でも何機か倒れていた、教官は助けにいった

 「今何を話されていたんですか?」

 隣にシルフィード…このはがジャンプしている

 「俺とこのは、機士団と戦えるし退屈そうだから自習してても良いわよ?って言われてた」

 「私もですか?」


 ジャンプしてると微妙な浮遊が楽しい、多分アストルムシステムの慣れにも繋がる

 「新人なんで練習します。とは言っておいたけどね」


 ちなみにジャンプを繰り返すと酔ってくる


 半分はダウンしてた

 そして半分黒いギアが近付いてきた

 「何の用だ?仕返しなら受けないぞ、マジ逃げするからな。面倒くさい」

 俺が切った『ケルベロス』だった

 半分というのは頭、手足が色が

 

 「いや…あの…謝りたくてきました。自分が弱いのを他人のせいにして、逆恨みしてすみませんでした。」


 ジャンプは止めていない

 止まる気もない。強くなるために


 「試合だしな、次から気を付ければ良いんじゃないか?次襲ってきたら容赦しないけど」

 「…すみませんでした。機士として恥ずべき行いをしました。」

 アレ?結構しおらしい?


 「まぁ良いよ、謝ってくれたし気にしないでくれ」

 頭を下げて離れていった


 意外と良いやつなのかもしれないな~と思ってジャンプし続けていると、周りは誰もジャンプしてなかった

 そして俺の方を向いて固まっていた

 争いが起きると思って様子見してたらしい

 「戦わねぇから!」


 ジャンプし続けているのでシュールだったけど 、ついスピーカーで叫んだ



 次は走ってジャンプ

 コケるギアが続出、理由は前の俺と同じ『加減が分からない』&『姿勢が高い』


 教官が見本を見せてくれたけど、ある程度の高さを出さないといけないので加減が難しい


 ブースターを始めて使った人も多かった、本来は人間に付いていない物なので感覚が難しい。

 個人的には自分を押し上げる感覚に近いけど人それぞれだ


 「俺は飛ぶぜぇぇぇぇえ!」

 空は発言と共に結構な助走を付けてジャンプした


 おー飛ぶなぁ50mの高さくらいかな

 さすがの俺でもアレは真似できないな~…とか他人事で考えていると悲鳴と共に落ちて、転がっていった


 近付いて反応を見る

 「よく飛んでたな、俺でも出来ないわ」

 「グフッ…早く言ってくれよ…」

 あんなに気合い入れて飛ぶと思わなかったし下手に止めるとコケるし


 こんなになっても起き上がれた空を見て安心したのか皆が迷わずジャンプが出来るようになっていた

 ギアの安全性はすごいなと改めて思った



 「止めてくれ~!…」ガッシャ~ン

 そして飽きたので少し離れた場所でリンドブルムを座らせた陰に腰を下ろした


 夢の飛行ユニットのデザインを想像しながら描いているとシルフィードが来て、このはが降りてきた

 「休憩ですか?」

 「いや~…飽きたから夢の飛行ユニットのデザイン描いたり、皆が転がってる姿を見てる」

 悪趣味に感じるかもしれないが顔をあげると見えてしまう


 実際に転がってるギアは多い

 迷わずジャンプが出来るようになっているので、成功してるのは多くはなってきている


 空と陸は限界に挑戦して飛んで叫んでる、さっきよりは低めだけど


 そうして午前中に皆がジャンプできてホッとしたのもつかの間だった


 昼食はゆったりと過ぎていった


 そして顔がひきつった

 ギアで耐久走…あの恐怖が…と思っていたけど、そんなに辛くはなかった




読んでいただきありがとうございました

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