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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
3章 バトルスタート編
34/61

26 マジで!?

リベンジ?

フルカスタマイズ?

また?


 「「リベンジおめでとう!」」

 「ありがとう」

 楽しそうな親友二人と苦笑気味の俺


 「『ケルベロス』って前も戦ったわよね?」

 雪が教えてくれた

 「前は首の皮一枚だったヤツよねぇ」

 千花が捕捉してくれる


 「蒼騎さんの敵じゃありませんでしたね」

 このはがいつも味方してくれるから心強いよ、しかしアイツってワンテンポ遅いよな…運が悪いと言うか…


 「蒼騎!…ポイント~はっ!?…」

 最後まで言う前に見せてやると崩れ落ちた、1000P賭けたからな…

 「どうした…グハッ…」

 陸も崩れ落ちた、恐らく二つの意味で

 「まだ…僕…一回も…」

 ブツブツ言ってる

 「陸、俺がアドバイスするから全力で行け」

 「頼むよ…蒼騎…」

 陸に約束した


 午後は陸が噴火してた

 ガードとパワーを活かしたパワフルな戦いをした。多重構造の盾を活かした突貫戦法

 ある意味、カメとサイに近かった。


 多重構造の盾だから使用不能になる度に剥がれ落ちるけど筍の皮のように次々現れる盾を活かし、突っ込んでハルバードで突いて弾き飛ばす、そして俺の真似をして武器とか関節を切れと教えた


 ポイントの全部入れて空よりポイントが取れて空が崩れ落ちたのは言うまでもない


 「ありがとう!蒼騎」

 がっしりと握手を交わす

 「言った通りだったろ?誰もやってなかったからな」

 正確に言うと誰も出来ない

 パワーも必要だし、盾をあんな風に使う発想が無いだろうからな


 「くっそぉ…陸に追い抜かれた…」


 まだ崩れ落ちてる空


 こうして1ヶ月数々の実習戦闘が行われていった


 その間、俺が選ばれる事はなかった

 だから…ひたすらカスタマイズをしていた。訓練以外は設計と合金調べについやしている


 オルニウムとは言え万能ではない、合金になっても完璧にはなれない。

 昔よりは遥かに技術力は上がったが金属は発展途上と言える

 例えばマグネシウムとオルニウムを合金化する場合、高温の燃焼で強力な結合反応が起きる


 勉強しても色々出てくる

 熱、冷却、電気、水、加工方法によって様々な性質に変化する。オルニウムによって常識はくつがえされた


 一般には流通していないが…


 そして勉強してアノ刀が出来た

 チタンとマグネシウム、カーボンナノチューブとオルニウムを組合わせ、軽くて強靭な刀身を持つ切れ味抜群の刀


 「我ながら趣味爆発な武器だ」

 思わずそういえる位に良い刀

 軽い分を補うように先を重くする細工がしてある


 刀の材料をフレームにも採用している


 配線には銀とカーボンナノチューブをオルニウムで合金化させた物を使用している

 さらにカーボンナノチューブによって放熱性、電導性、強度が良くなっている

 

 カバーパイプはマグネシウムとチタンのオルニウムで電磁波を遮断できるようにしてある


 昔の映画で『電磁パルスで機器が動かないぞ!』と言うのを見て決めていた事の一つで停止電波を完全に防御する形だ


 ある意味、男のロマン装備だ


 因みに電磁パルスの防御は『核兵器』の無力化を参考にした作りになっている


 以前、核兵器の実験にギアを使った映像データを学習で見た

 

 撃ち込まれた核弾頭の大陸弾道ミサイルをギアで強制的に進路を変更させると言うものだった


 実験は成功、遠隔操作のギアは放射能まみれで使い物にならなくなったが核兵器の事実上無力化は成功した


 さらに…その核兵器をギアが持っていって、撃ち込んだ国に返す事も出来るそうだ


 落とし物を返すよってことらしい

 だから友好国には武装無しの極太な核返還専用ギアが配備されている



 ちょっと脱線したな


 リンドブルムがカスタマイズによって徐々に白くなっていってる

 「今日も白っぽくなったな~」

 空のギアが前に来て言った

 空のギアも大分カスタマイズされてきている。

 「空のギアって名前なんだっけ?」

 そう言えば気にしてなかった

 「『アルムティグリス』だぞ、意味は金色の虎な」

 「元々黄色くない?」

 陸が言うが俺はオレンジだと思ってる


 「黄色ってかオレンジな、白虎だとなんか普通じゃん?俺の言ってる金はシャンパンゴールドだけどな」

 空も自分のイメージが出来上がってるんだろう、楽しそうに話している

 最終的に控えめの金色っぽくなるんだろう



 ガレージに戻って再確認していると


 リンドブルムは頭を換装して胸部の調整してて気付く…


 「コレじゃ飛べないじゃん!」


 ガックリと崩れ落ちた

 カスタマイズが楽しすぎてすっかり忘れてたわ…

 アストルムシステムの組み込みで地味に時間くったからな…


 あと飛行系の項目が一切ないんだよね…と思ったらモニターが切り替わった

 

 『やぁ~!来栖君!君の設計図には飛行を使用する形跡があったので言っておこう、1年生…と言うより、まだ早い』



 神谷博士…

 「何故だぁぁぁぁぁあ!…」

 俺は崩れ落ちた

 「蒼騎さん…可哀想…」

 このは…俺のダメージはデカイよ


 よく考えれば当たり前なんだけどね…

 

 簡単に言うと『お前…カスタマイズのスピード早すぎんだよ!』と『飛行の制御出来なくて死亡とか器物破損とか止めて…』言うことらしい

 

 あと歴代最速の改造スピードらしい


 同じような事した人はいたけど、負けてポイントが消滅したとか

 単純に下手だったとかが多いらしい


 『あぁ~!そうそうアストルムシステムは使っちゃダメだからね。封印しとくね』

 えっ?顔を上げると後ろのギアから、なんか起動音が聞こえる、ピッピッピッピッピ…ピーン

 終わった?…またメインモニターから

 『使って良いときは許可するから、またねぇ~…ピッ』


 モニターが消えて俺は崩れ落ちた

 「蒼騎さん…気を確かに…」

 このは…君が女神に見えるよ…


 使っちゃダメなら表示させんなよ!


 飛べない事に凹みつつ

 せっかく暖めてた頭を換装することにした


 忘れてた…もとい予定が狂ったわ

 色付けるだけで我慢する

 チタンの特性で青くできるらしい!

 シェルをほとんど青くする予定だったしな!なかばヤケクソ感があるけど


 色は変化すると普通のチタンと違って、全部染まって二度と変化しないらしい


 御丁寧に色見本まであるし

 100色…1V~100Vの電気を流す事で色が変わるらしい


 アークブルー、天色(アマイロ)と言うやつだ。一番好きな色だ


 鋼殻シェルをデータで送っとく

 また突然の連絡があった


 メッセージ

 選抜による実習戦闘を行います

 以下の者を選出を致します

 リンドブルム

 来栖 蒼騎

 クラスの代表として全力で望むように



 「またかよ!!!!」

 「気を付けてくださいね♪」


 笑顔のこのはに癒された




読んでいただきありがとうございました

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