表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
3章 バトルスタート編
31/61

23 揺れる気持ち

No.1

ポイントすげぇ~

二人の心


 最後はあっけなかったけど物凄い知名度が上がったギアが2機


 『シルフィード』

 風の精霊の名のごとく、風に舞うように敵を倒していった


 もう1機

 『ハーピー』

 見事なコケっぷり、ピンク…と言えば?と言われるくらいに有名になった


 そしてランキングに


 No.1ナイト 玖条 このは

 が表示されていた


 ナイトって何?と思ったら

 『機士』と『騎士』をかけたらしい

 ランキングは撃破数順らしい


 俺は…敗北宣言したからランキングあげないよってことらしい、注意喚起のメッセージが流れたほどだった


 「蒼騎さ~ん!」

 オブジェクトは取ってあるけど、シェルウェア着た状態で結構な速度で走ってくる…

 制服だからその速度を止められるほど強化できないんだけど…と思うと寸前で止まり…

 

 ギュッと抱き付かれた

 「どうした!?大丈夫か!?」

 一瞬怪我でもしたのかと焦ったけど…震えてるのか、そうだよな

 俺も緊張してたもんな…頭に手を置く


 「私を見てくれてましたか!?データを真似してみたんです!」

 ズズィっと寄ってくる、顔が近い

 アレ?めっちゃ興奮してるっぽい?


 「ちゃんと見てたよ?めっちゃ早かったね」

 闘いが始まると、音で集まってすぐ終わる

 でも興奮状態と言うか緊張感はすぐに消えない、高ぶりすぎて暴走状態に近いと思う


 ギュッ~っと抱き付いてきてて離せない…嫌じゃないんだけど、痛いんですよ

 シェルウェアが筋力強化ウェアも兼ねてるんだよね…

 肌触りは良いけど、ある程度の装備は付いてるし


 「このは…ゴメン痛い」

 「あぁ~!ごめんなさい…」

 力は緩んだが離れる気はないらしい

 ガレージだから良いけど


 5分くらいだけど微動だにしない

 俺が支えてるからって、まさか寝てないよな?


 ちょっと首を曲げてみる

 顔真っ赤にしてる、興奮状態が収まって自分の大胆さに行動不能になったって所かな


 ゆっくり離してあげる

 「落ち着いた?」

 このはが顔を真っ赤にしてコクコクと頷く、撫でてあげて

 「着替えてきな、風邪引いちゃうよ」


 パタパタと走っていった

 ふぅ…シェルウェアは、必要最低限の装備が付いた骨格型のプロテクターとは言えガッチガチのアーマーじゃないし


 全身タイツよりは厚い生地だけど、まぁ…ね?抱き付かれたら色々分かるってもんでさぁ


 「お待たせいたしました」

 「お疲れ様、シルフィード様」

 ん?と首をかしげるこのは

 「風のように倒したシルフィード、ランキングも1位になったし有名人だね」

 「蒼騎さんもそんな感じでしたよ?」


 乗ってる数が多い分、後半の方が絶対に洗練されていって楽しいと思う

 闘いは初めてだから戸惑うとは思うけど


 「ポイントってどうだった?」

 「え~…っと20000Pですね、蒼騎さんのアドバイスのお陰です」

 …えぇ!!?2万ですか?!

 100P賭けたの?ほぼ全賭けじゃん…

 羨ま…ごっほん、全フレームとジョイントはオルニウム化できるね


 「スゴいね!2万P…」

 ポイント賭けても負けたらと思うと怖くて出来ないよな…ましてや相手が分からないし

 中途半端に10P賭けても2P位しか増えないし


 「あぁ~…早く実習戦闘したい…」

 このはが苦笑してるけど、実習戦闘しかポイントが増やせないんだよな…

 たまの競争?じゃ50Pだけだし


 それに今日、このはの試合を見ていて分かった事…止まらなければ防御はいらない気がする

 最低限のバックラーを装備しよう、口には出さないけど


 二人でガレージを出て皆と集合するとサプライズ…はしないらしい

 「「おっめでと~う!」」

 「ありがと~」

 雪と千花がこのはを祝う


 仲が良いって微笑ましい

 俺と空と陸もあんな感じなのかな?

 親友二人を見ると一緒にいれて嬉しいと思える


 二人の間に入って肩を組む

 「なっ!親友?」

 ちょっと意外そうな二人

 「なんだよ?珍しいな」

 「彼女が友達と仲が良いから羨ましくなったんじゃない?」


 陸が心を読んだが…

 「彼女じゃないし…彼女だったら良いけど」

 半分こぼれ落ちる本音

 あんな可愛いのに優しくて料理が美味いとか


 「告らねぇの?」

 「言ってみれば?」

 他人事だと思って気軽に言いやがって…ひでぇ親友だ


 「そのうちな…」


 この恋愛?の話は凄く疲れる…精神的に…

 ガレージの事もあるし、色々あるんだよ。




 チラチラと蒼騎さんが此方こちらを見ている


 雪ちゃんと千花ちゃんが祝ってくれてる

 「圧勝だったね」

 「いい動きしてたよぉ~」

 私も反省点はあるけど良い動きが出来てたと思う

 「蒼騎さんのお陰です。シルバーウィッチのデータを送ってくださったので」


 二人はうんうんと頷く

 「彼氏は激甘だもんね」

 「私もあんな彼氏ほしいぃ~」

 冗談のつもりだろうけど恐れ多くて慌てて

 「ちっ違いますよ!私の彼氏じゃありませんよ…」

 なんでしょう…言っていて悲しくなってきます…


 「えっ!?蒼騎君って彼女いるの?」

 「えっ!蒼騎さんって彼女いるんですか!?」


 …彼女いるんですか?

 「…このはちゃんが今言ったんじゃないのぉ~?」

 …そうですね、『私の』じゃなければ『誰かの』彼氏ですよね…バカなこと言ってしまいました


 取り乱しまくってる私

 そして蒼騎さんがチラチラこちらを気にしているのに気づく…と言うことは私もチラチラ見てるって事ですね


 「まぁ二人がそれで良いならいいけどね、蒼騎君が誰かに取られちゃうかもしれないけどね」

 「そうだねぇ、『私だけが知ってる魅力的な蒼騎君』が他の人も知ったらねぇ?」


 女同士で集まると惚れた腫れたの恋愛話に発展するんですがもっぱら私がいじられて終わってます


 凄くグッタリして疲れます

 二人が私の事を考えてくれているのは分かるんですが…


 「夏までにガンバります!」


 おぉ~と何故か歓声が上がりますが、こう言わないと終わらないので…


 寮に帰って、美味しい料理を作って二人でゆっくりしたいです



 おっ?このはの方は終わったっぽいな

 じゃぁ帰りますか

 今日は実習戦闘もしてないのに凄い疲れた、美味しいもの食いたい


 肉、美味い肉を帰りに買おう

 そして…このはに…ハッ!

 イヤイヤ自分で作らなきゃダメだろ、自主性がつかないよ!料理を死守されてて触れん…


 いや、良いか

 美味しいし、得手不得手があるし食材のために俺よりはこのはの方が美味しく調理された方が浮かばれるだろ


 と言い訳して今日は終わった



 

 


 

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ