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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
3章 バトルスタート編
29/61

21 実習戦闘の開始

初陣って悩むよね

パーツが完成した

伝説のギア

 昨日は臨時の休暇だった

 選抜の実習戦闘の熱気を冷ます為と実習戦闘の連絡について


 正直、衝撃的な内容だった


 毎日、実習戦闘を行う予定

 実習戦闘に参加した者は前後の日の午前中は整備に当てる為、ギアの訓練は特別に休みになる


 ちなみに昨日は休暇だけど整備しに行きました。出力を上げすぎて止まったし…


 標準パーツなら支給されるので大破しても大丈夫だけど、オルニウム合金の場合は余程の事がない限り壊れる事はない


 壊せるのは

 『オルニウム合金製の武器のみ』

 学生は実習戦闘での使用は禁止されてる。無手の攻撃は塗料が付かずポイントも貰えない


 フルオルニウム合金化されたギアは実習戦闘に参加できなくなる。それほど性能が変わってしまう。

 ランキングからも除外されて別枠に入るらしい



 「どうしましょう…」

 このはが悩んでる、と言うのも


 メッセージ

 以下の者を明日の実習戦闘の参加者とする

 玖条 このは


 早速選出されちゃったらしい

 早急に全員の実習戦闘させるのが急務らしい。実習戦闘が2回になる人もいるらしい、俺とか

 一回戦で6人しか模擬戦闘が出来ないし、取り合えず学年全員と言うと約1ヶ月


 ほぼ毎日午後は見学

 見るのも勉強のうちと言うわけだな


 「蒼騎さ~ん…助けてください~」

 このはがこれは珍しい

 「狙撃でズドンとヒット&アウェイが一番楽だよ」


 剣ね…意外と難しい、銃を撃ってる方が楽だよ

 弾がなくなると諦めると思うけど


 「セッティングが~…」

 なんでもアドバイスをあげちゃいけない

 「自分の戦闘スタイルをイメージしてみてそれを合わせてみて…余裕をもってね」

 俺みたいに止まるとカッコ悪いし

 俺が止まったのは『オーバーヒート』で剣を振りすぎて胸部のジョイントが熱膨張した結果停止


 「自分の戦闘スタイル…スピードをかして…切って撃って避ける」

 このはは相手の土俵で戦う悪い癖がある。重量がある俺と組み手をして勝てないのはそれが理由の一つ


 「自分の強みを使う、卑怯じゃない。生きる為の戦略だよ。応援してるから気をつけて」

 「ありがとうございます!がんばります!」


 ギアが止まったときを思い出す

 戦場だったら?相手が迎え打ってきたら?避けられて反撃されたら?して『たら』『れば』何て意味無い


 単純に死んでた

 死なない為に実習戦闘をして気を引き締めるんだ。


 このはが自分側のメインモニターで操作をしてるとアームが動き出してセッティングが始まる


 「…ここは…えっ~と…」

 このはの一人言

 俺はリンドブルムを見ている

 『マスター』

 「うぉお!」

 真面目にビックリしてシートから落ちかけた…焦るわ…

 『申し訳ありません、頭部以外のパーツが完成いたしました。午後から換装可能です』


 おっ出来た!?

 「頼む!」

 『了解いたしました。データの送信を開始します。』

 このはは午後の実習戦闘の為に午前は整備で俺は外でギアの訓練


 「がんばれよ~!」

 搭乗口でこのはに叫ぶ

 手を振っている姿から視線をはずしギアで運ばれる、ギアのカメラは天井を映すトンネル…目を閉じる


 もう一回やりたい

 実習戦闘を思い出すと考える

 『戦闘を経験する』カッコいい?とんでもない、世界が変わっちまうよ

 よく言う『見る者全てが敵に見える』

 分かる気がする、急に敵が現れるかも?後ろからヤられるかも?


 俺は後ろから不意打ちしたけどね


 取り合えず怖いかな

 さて…

 「ノワール」

 『はい、マスター』

 「組み立ては?」

 『完了しています、予定通り訓練終了後に換装いたします。』


 じゃぁ行きますか

 とは言ったものの…

 「今日もラン《走り》か?」

 「だな」

 「制限なし?」

 「みたいね」

 「全力で走れるのは蒼騎君くらいだと思うけど」

 

 俺、空、陸、雪、千花、が順に話してる。最後がひどくない?でも賛辞として受け取っておこう


 「ありがとう、でも一回全力で走っとけば怖いものはなくなるよ」

 「「「「褒めてねぇよ(わよ)」」」」

 真面目に全力で吹っ飛んでおくと気が楽になる


 精神的に安心できる、マジで


 いや?シートのカスタマイズしてねぇとキツいんかね?それはともかく

 「行ってきまーす」


 「ちょっ!ま…」

 加減しなくて良いならブースターOKって事でしょ?って訳で走ってない、半分飛んでる


 2回目だしうまく作動しない、リアクターの問題かなぁ…ぁぁぁぁ


 「うわあぁぁぁぁ~!」

 バンッ、ボンッ、ズザーッ

 前の比じゃない位ぶっ飛ぶ…

 あぁ…俺生きてるわ…


 「ちょっと…このはに怒られるの私なんだからね…無理しないでよ」

 スピーカーから聞こえてくる

 後ろに銀色のギアがいる


 「姉さんには迷惑かけてないつもりなんだけど…」

 「逆さで言われても説得力無いよ?」


 吊られてる

 芸術的な逆さっぷり

 この調子だと首とれんじゃねぇかな

 取り合えず起きる


 「見せてあげるから覚えなさい」

 

 ヤバい!銀色の魔女の個人指導!

 正直一番教えてほしかった、絶対に上手いの分かってるし…

 姉さんに甘えるのは…ちょっと恥ずかしいだろ?


 なんてな、他の奴らが寄ってくる

 俺にガンバって追い付いてきたヤツだけ

 「「速ぇよ!」」

 いつもの空と陸


 「盛大に吹っ飛んでたけどねぇ」

 ピョンピョン千花が来た

 「蒼騎君の参考にできないわ…」

 軽やかに雪が続く


 「銀色の魔女が見本を見せてくれるってよ」


 他10機位のギアが集まった


 そしてシルバーウィッチの演武が始まる。


 魅せる

 この一言以外侮辱だろう。息が止まる、それほど見事。飛べるはずだけど、飛ばないで見本として動きを魅せる


 走る、避ける、回る、跳ぶ


 レベルが違う


 金を払ってでも見る価値がある

 姉さんに頼んだら

 「お姉さんに任せなさい!」

 とか抱き付いてきて言って無償でやってくれるだろうけど…


 「ありがとうございました、姉さん」

 ギアごと頭を下げる

 「あんまり無茶しないでよ?蒼騎が怪我をしたら私は悲しいんだからね?」


 「ごめんなさい…」

 これで満足したのか飛んでいった


 「ノワール、録画は出来たか?」

 『はい、マスター。このは様に送りました』


 …良くできたAIだよ

 ありがとう午後が楽しみだ




読んでいただきありがとうございました


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